2010年7月13日
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2010年07月13日登山道情報 【屋久島地域】
屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 田川
今年の梅雨前線は、南九州に猛烈な雨を降らせています。レジャーなどで野外に出られる際は、気象情報に注意してください。
先週の木曜日(8日)から金曜日(9日)にかけて、梅雨明けにともなう淀川歩道橋の通行止め一時解除(今後の情報提供に留意してください!http://c-kyushu.env.go.jp/emergency/2010/12/85.html)に先立ち、宮之浦岳登山道を確認してきました。
最近の長雨の影響によるものなのか、登山道上に3本の4mを超える大きな枝が落下しており、切断後に除去しました。
①淀川登山口から淀川小屋までのちょうど中間付近に落ちていた枝です。
②淀川小屋から歩いて30分ほどのところの階段に落ちていた枝です。
③淀川小屋から急坂を登り切ったところに落ちていた枝です。
どれも、枝というより幹に近いサイズでした。
今年の梅雨は雨が多いため、枯れ枝や枯れ枝に生えたコケが水分を含み、重みに耐えられなくなった枝が風に吹かれるなどして落下しているという傾向があります。また、大きな枝が落ちているということも特徴的です。いつ、どの枝が落ちるかなかなか判断が難しいので、休憩時や自然観察時などには頭上に注意してください。特に大雨の後や強風時には細心の注意を払ってください。
なお、淀川歩道橋の通行止めの一時解除については、梅雨明けに伴う大雨等の可能性の低下などを総合的に判断して、安全対策検討会での協議をふまえて決定されます。霧島屋久国立公園、九州地方環境事務所のHP上の登山情報に注意してください。6月25日時点での見通しは、次の通りです。http://c-kyushu.env.go.jp/to_2010/0625a.html
先週の木曜日(8日)から金曜日(9日)にかけて、梅雨明けにともなう淀川歩道橋の通行止め一時解除(今後の情報提供に留意してください!http://c-kyushu.env.go.jp/emergency/2010/12/85.html)に先立ち、宮之浦岳登山道を確認してきました。
最近の長雨の影響によるものなのか、登山道上に3本の4mを超える大きな枝が落下しており、切断後に除去しました。
①淀川登山口から淀川小屋までのちょうど中間付近に落ちていた枝です。
②淀川小屋から歩いて30分ほどのところの階段に落ちていた枝です。
③淀川小屋から急坂を登り切ったところに落ちていた枝です。
どれも、枝というより幹に近いサイズでした。
今年の梅雨は雨が多いため、枯れ枝や枯れ枝に生えたコケが水分を含み、重みに耐えられなくなった枝が風に吹かれるなどして落下しているという傾向があります。また、大きな枝が落ちているということも特徴的です。いつ、どの枝が落ちるかなかなか判断が難しいので、休憩時や自然観察時などには頭上に注意してください。特に大雨の後や強風時には細心の注意を払ってください。
なお、淀川歩道橋の通行止めの一時解除については、梅雨明けに伴う大雨等の可能性の低下などを総合的に判断して、安全対策検討会での協議をふまえて決定されます。霧島屋久国立公園、九州地方環境事務所のHP上の登山情報に注意してください。6月25日時点での見通しは、次の通りです。http://c-kyushu.env.go.jp/to_2010/0625a.html
2010年07月13日日本のいのち、つないでいこう!COP10まで100日前
沖縄南部 アクティブレンジャー 知念
漫湖の干潟に棲むオキナワハクセンシオマネキ
潮が引いた漫湖の干潟。よく見ると何やら小さな生き物がたくさん動いているのに気が付きます。
近づくとそれらは素早く穴の中に姿を隠しますが、しばらくその場に
しゃがみこんでじっとしていると、1匹 また1匹…あっという間にたくさんの“カニ”たちが姿を現します。
『オキナワハクセンシオマネキ』
小さな体に 片方だけ大きな白いハサミを持ち、そのアンバランスな姿はとてもかわいいです。また、長い柄の先についた眼が愛らしく、地表にいる時は柄を立てて周囲を広く見渡し、巣穴に入る時には柄を横にパタリと倒して収める様子は感動ものです。
【和名】オキナワハクセンシオマネキ(甲幅18mm)
【分類】スナガニ科 シオマネキ属 ハクセンシオマネキ亜種
【撮影日】2010年7月7日【場所】ラムサール条約湿地 漫湖
ふと 横をみると、戦う雄のカニたちがいました。
大きなハサミを振る動作が「おいで」と白い扇を振りながら潮を招いているように見えることから、ハクセンシオマネキ(白扇潮招)と名付けられたとか。ステキな名前ですね。 この行動は、求愛と他の雄に対する威嚇の二つの意味があるのではと考えられているそうです。
南西諸島では多くのシオマネキ類を見ることができます。これから先も今ある状態を守っていきたい。それには生息環境の保全が重要な課題です。 ここ漫湖も不法投棄等、いろいろな問題を抱えていす。 たくさんの生き物が生息し、それを求めて他の生き物がやってきます。その生き物たちの大事な子育ての場ともなっている干潟は「いのちのゆりかご」とも言われています。いのちはつながっているのですね。
その漫湖の自然を守ろうと、ここ数年 クリーン作戦が行われています。 今年も7月17日(土)に『河川をもっと身近に!!漫湖チュラカーギ作戦25』が漫湖南岸にて行われます。
参考URL: http://www.city.tomigusuku.okinawa.jp/index.php?oid=3575&dtype=1000&pid=154
みなさんも一緒に参加しませんか。
潮が引いた漫湖の干潟。よく見ると何やら小さな生き物がたくさん動いているのに気が付きます。
近づくとそれらは素早く穴の中に姿を隠しますが、しばらくその場に
しゃがみこんでじっとしていると、1匹 また1匹…あっという間にたくさんの“カニ”たちが姿を現します。
『オキナワハクセンシオマネキ』
小さな体に 片方だけ大きな白いハサミを持ち、そのアンバランスな姿はとてもかわいいです。また、長い柄の先についた眼が愛らしく、地表にいる時は柄を立てて周囲を広く見渡し、巣穴に入る時には柄を横にパタリと倒して収める様子は感動ものです。
【和名】オキナワハクセンシオマネキ(甲幅18mm)
【分類】スナガニ科 シオマネキ属 ハクセンシオマネキ亜種
【撮影日】2010年7月7日【場所】ラムサール条約湿地 漫湖
ふと 横をみると、戦う雄のカニたちがいました。
大きなハサミを振る動作が「おいで」と白い扇を振りながら潮を招いているように見えることから、ハクセンシオマネキ(白扇潮招)と名付けられたとか。ステキな名前ですね。 この行動は、求愛と他の雄に対する威嚇の二つの意味があるのではと考えられているそうです。
南西諸島では多くのシオマネキ類を見ることができます。これから先も今ある状態を守っていきたい。それには生息環境の保全が重要な課題です。 ここ漫湖も不法投棄等、いろいろな問題を抱えていす。 たくさんの生き物が生息し、それを求めて他の生き物がやってきます。その生き物たちの大事な子育ての場ともなっている干潟は「いのちのゆりかご」とも言われています。いのちはつながっているのですね。
その漫湖の自然を守ろうと、ここ数年 クリーン作戦が行われています。 今年も7月17日(土)に『河川をもっと身近に!!漫湖チュラカーギ作戦25』が漫湖南岸にて行われます。
参考URL: http://www.city.tomigusuku.okinawa.jp/index.php?oid=3575&dtype=1000&pid=154
みなさんも一緒に参加しませんか。
さて、7月5日のくじゅうの種村さんの記事の中に、“福留先生がおっしゃった「登山道は川である」という言葉が印象的だった”という文章がありますが、先日そのことを身をもって体験してきました。
普段はちょろちょろと足場の横を流れている沢が足場を飲みこみ、危険な場所へと変貌させました。
普段は足場を利用して濡れずに進める登山道も、くるぶしまで水没しながら進む登山道に変わりました。
そして、トロッコ道の線路の間に水が溜まり、滑りやすい危険な道になりました。
晴れているときは危険な場所が無いような登山道でも、雨が降ると表情が一変します。木道や木の根は大変滑りやすくなり、いつもと違う場所が危険箇所になります。雨の日の危険箇所を知る上でも、雨の日の巡視をこれからも行っていきたいと思います。
屋久島は降水量も多くて急峻なため、登山道は「川」というよりも「滝」というイメージに近かったです。屋久島では平野部で雨が観測されずに、山岳部では降っているということは往々にしてあります。登山口は晴れていて目的地の途中で雨に降られた場合、引き返すという判断をすることは難しいと思います。今後の雨の状況が分からないときや、ずぶ濡れになって体力の消耗が激しいときなどは、早めに引き返す勇気をだしてください。