九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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こんにちは。やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
すーまんぼーすー(梅雨)真っ只中のやんばる。晴天と大雨が日替わりでやってきてます。 ◄雨の日のやんばるの森
そして、私の日記でこの時期と言えば...!そう、今年もアジサシ達がやって来ました!(過去のアジサシ飛来状況についてはコチラ)
屋我地鳥獣保護区管理員さんの情報によると、
今年は5月10日頃から屋我地島周辺にエリグロアジサシが飛来しているそうです。
いつもならアジサシの飛来が確認される5月中旬に、
屋我地ひるぎ学園5年生たちと一緒に上陸注意の看板を繁殖岩礁に設置するのですが、
残念ながら今はまだコロナ対策の一環でみんなと一緒に活動が出来ません。
そのため今回は、伊藤保護官と佐藤AR、鳥獣保護区管理員さん、私の4人で注意看板の設置に行ってきました。
この日、設置したのは羽地内海の特別保護地区内の岩礁4つ。
1ヶ所目は、いつもエリグロアジサシが利用する、トゥイヌシの呼ばれる岩礁です。産卵はまだ始まっていないので、まずは岩礁の上の状況を確認します。
写真に写っている軍手はおそらく釣り人の忘れ物です。
昨年のアジサシの繁殖が終わった後に釣り人が利用していたようです。
残念ながら他にもたくさんの忘れ物がありました。
針付きの釣り糸、針外し
たばこの吸い殻とハサミ
岩礁上の確認をしたら、ロープと看板を設置します。
釣りをする事はまったく悪いことではありません。私達がお願いしたいことは2つだけです。●アジサシが繁殖に使っている間は、その岩礁に近づかない(5月~9月)●いつでもどこでもどんな物でも忘れ物をしない
次は長崎と呼ばれている岩礁3つ。5年前から、ほぼ毎年繁殖に利用されるようになった岩礁です。
ご覧の通り、干潮になると潮が引いて簡単に歩いて行ける場所なのでアジサシを知らずに近づいてしまった時に気付いてもらえるよう看板を設置します。
今回はひるぎ学園のみんなと設置出来なかったので、少々さみしい紹介になりました...。
でも、今年の繁殖がうまくいくように気持ちは充分にこもっています。
南西諸島に住む人なら、きっと近くの海の上を飛ぶアジサシたちが見られるはずです。
鳥獣保護区かどうかにかかわらず、子育ての為に帰省してくるアジサシたちと
人にも優しい海の利用を心がけてみませんか。
おさらいですが、守って欲しいことはこの2つ。●アジサシが繁殖に使っている間は、その岩礁に近づかない(5月~9月)。●いつでもどこでもどんな物でも忘れ物をしない
今年もみなさんの暖かい見守りをどうぞよろしくお願いいたします。
★アジサシについてもっと知りたい方は★
○ウフギー自然館HP 各種資料
・沖縄のアジサシ ・アジサシが繁殖に来ています
○名護市広報"市民の広場"2020年6月号でアジサシについて紹介してくれました!
今月の1枚 「ソナレムグラの開花」 梅雨時期が開花の真っ盛りの海岸植物。
誰にも踏まれないような場所では綺麗な群生を作ります。
アジサシだけでなく、足元の植物にもほんのチョットの気遣いを!(作業中に撮った1枚。ピントがズレています...。)
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
こんにちは。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
すーまんぼーすー(梅雨)真っ只中のやんばる。晴天と大雨が日替わりでやってきてます。
◄雨の日のやんばるの森
そして、私の日記でこの時期と言えば...!そう、今年もアジサシ達がやって来ました!
(過去のアジサシ飛来状況についてはコチラ)
屋我地鳥獣保護区管理員さんの情報によると、
今年は5月10日頃から屋我地島周辺にエリグロアジサシが飛来しているそうです。
いつもならアジサシの飛来が確認される5月中旬に、
屋我地ひるぎ学園5年生たちと一緒に上陸注意の看板を繁殖岩礁に設置するのですが、
残念ながら今はまだコロナ対策の一環でみんなと一緒に活動が出来ません。
そのため今回は、伊藤保護官と佐藤AR、鳥獣保護区管理員さん、私の4人で注意看板の設置に行ってきました。
この日、設置したのは羽地内海の特別保護地区内の岩礁4つ。
1ヶ所目は、いつもエリグロアジサシが利用する、トゥイヌシの呼ばれる岩礁です。
産卵はまだ始まっていないので、まずは岩礁の上の状況を確認します。
写真に写っている軍手はおそらく釣り人の忘れ物です。
昨年のアジサシの繁殖が終わった後に釣り人が利用していたようです。
残念ながら他にもたくさんの忘れ物がありました。
針付きの釣り糸、針外し
たばこの吸い殻とハサミ
岩礁上の確認をしたら、ロープと看板を設置します。
釣りをする事はまったく悪いことではありません。
私達がお願いしたいことは2つだけです。
●アジサシが繁殖に使っている間は、その岩礁に近づかない(5月~9月)
●いつでもどこでもどんな物でも忘れ物をしない
次は長崎と呼ばれている岩礁3つ。
5年前から、ほぼ毎年繁殖に利用されるようになった岩礁です。
ご覧の通り、干潮になると潮が引いて簡単に歩いて行ける場所なので
アジサシを知らずに近づいてしまった時に気付いてもらえるよう看板を設置します。
今回はひるぎ学園のみんなと設置出来なかったので、少々さみしい紹介になりました...。
でも、今年の繁殖がうまくいくように気持ちは充分にこもっています。
南西諸島に住む人なら、きっと近くの海の上を飛ぶアジサシたちが見られるはずです。
鳥獣保護区かどうかにかかわらず、子育ての為に帰省してくるアジサシたちと
人にも優しい海の利用を心がけてみませんか。
おさらいですが、守って欲しいことはこの2つ。
●アジサシが繁殖に使っている間は、その岩礁に近づかない(5月~9月)。
●いつでもどこでもどんな物でも忘れ物をしない
今年もみなさんの暖かい見守りをどうぞよろしくお願いいたします。
★アジサシについてもっと知りたい方は★
○ウフギー自然館HP 各種資料
・沖縄のアジサシ ・アジサシが繁殖に来ています
○名護市広報"市民の広場"2020年6月号でアジサシについて紹介してくれました!
今月の1枚 「ソナレムグラの開花」
梅雨時期が開花の真っ盛りの海岸植物。
誰にも踏まれないような場所では綺麗な群生を作ります。
アジサシだけでなく、足元の植物にもほんのチョットの気遣いを!
(作業中に撮った1枚。ピントがズレています...。)