対馬野生生物保護センター

[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第25号2ページ ]


とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第25号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04


対馬の山にとらやまの森を
ツシマヤマネコをはじめとする対馬のいきものたちの暮らす森を残すために


どんぐり

 対馬では、45年ほど前に植林されたスギ・ヒノキなどの大規模な人工林伐採が始まります。しかし、伐採されたあとの山の多くは何の手入れもされずに放置されてしまう可能性があるそうです。伐採後放置された山は、表土が乾燥・流出し、森への回復が遅れるだけではなく、土砂崩れなどの災害も起こりかねません。そんな状況の中地元対馬の人たちが立ちあがり、「とらやまの森」再生プロジェクトがスタートしました。「対馬に昔から生えている木で森を再生したい」と語るのは、ボランティアグループ「ツシマヤマネコ応援団」の野田一男さん。昨年秋には2000個ものどんぐりを苗畑に植えました。そのどんぐりも春には何とか無事に芽吹き、「とらやまの森」再生プロジェクトもかたちとなって動き出しました。
 今年度から5年間で172ha伐採する予定で、上県町にある御嶽の山1つ分よりも広く、東京ドーム37個分に相当する広さです。市民参加の森づくりで、このうちのほんの少しずつでも再生できれば、ツシマヤマネコをはじめ、対馬のいきものたちが暮らす森を残していくことができるかもしれません。そこでいつも「とらやまの森」を読んでくださっているみなさんにお願いがあります。「とらやまの森」を再生させるために、家庭でポット1つから始められるどんぐりの苗作りや、その他の活動にご協力いただける方、いらっしゃいましたらぜひセンターにご一報ください。みんなで一緒に「とらやまの森」を復活させましょう!




~島守を育む~ 総合学習への取り組み

 昨年度センターでは、たくさんの子どもたちに対馬の自然や文化についてもっと知って欲しいという想いから、対馬島内3つの小学校と一緒に総合学習での環境教育に取り組んできました。今年度も上県町の佐護小学校・佐須奈小学校と一緒に、対馬の自然と暮らしに触れる学習を進めています。

田んぼと森と、佐護の暮らしと

佐護小学校

佐護小学校
 6月9日、第2回の総合学習では、学校の裏にある保護林にでかけ、森の中で「とっておきのおもしろい!」を探しました。各自がおもしろい植物や虫を持って、どこがおもしろいと思ったのかを堂々と発表してくれました。今後は「自然」から「人と自然の関係」へと展開していく予定です。


「鳥の巣箱を作りたい!」みんなの思いから始まった学習

佐須奈小学校

佐須奈小学校
「シジュウカラの巣箱を作りたいんですけど・・」子どもたちから電話がかかってきたのは、5月の中頃でした。でも巣箱をかけるにはちょっと遅い時期。そこで、まずは鳥の暮らし、その他のいきものの暮らしを覗いてみようという学習が始まりました。よくよく見れば、佐須奈の町はいきものでいっぱい!第2回、6月4日の観察は野鳥中心でしたが、次回は佐須奈の海へ進出!どんどん世界は広がります。



とらやまの森第25号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04


[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第25号2ページ ]