対馬はバードウォッチングの世界では憧れの地のようです。そこで、センターでは、ゴールデンウィーク中の野鳥情報をたくさん提供しようと、野鳥好きの実習生木村さんに情報収集をお願いしました。彼女は対馬に魅せられて遠く北海道からやってきた大学4年生。彼女のレポートの一部を紹介します。秋の渡りが楽しみですね。
最も多くの鳥が観られたのは、対馬に入った初日の4月26日。上空には無数のツバメが飛び交い、草地をのぞけばこれまた数え切れないほどのキマユホオジロ、コホオアカ、カシラダカの混群が!その後、4月30日も種類数では26日を上回る鳥が観察されました。この26日と30日には共通点があります。一つは前日が雨だったということ、特に26日は3日間降り続いた後の晴天でした。二つ目は前日に強い風が吹いていたということ。29日には4月の最大風速を記録しています。このように、雨が降る、強風が吹くなどの悪天候に遭遇すると、九州北部から朝鮮半島に向けて渡ってきた鳥たちは、途中で渡りを断念して、緊急避難的に対馬に逃げ込んでくる傾向があるようです。ムラサキサギやアカガシラサギ、セグロサバクヒタキなどの珍鳥が確認されたのもこの2日でした。
一方で、バードウォッチングのために最も人が集まった5月3~5日は、残念ながら、天候に恵まれず(いい天気だったのです)、ガクンと観察種が減ってしまいました。はるばる全国からいらした皆さんがバードウォッチングを楽しめなかったのではと、とても残念です。秋の渡りは、天気予報と相談しながら楽しみましょうね。
セグロサバクヒタキ
カラシラサギ
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