対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第15号

 

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日韓ヤマネコシンポジウム開催


 昨年の11月24日に上県中央公民館に約200人が集まり、日韓ヤマネコシンポジウムが開催されました。最初に、韓尚勲(ハンサンフン)氏(韓国:野生動物聯合)から、「韓国の野生動物の現状」について多彩なスライドと共に紹介していただきました。日本に似ていますが、どこか違う韓国の風景や動物たちの姿を楽しみ、そして日本と同じように野生動物や自然についての問題があることが分かりました。
 その後、柚木修(ゆのきおさむ)氏(ナチュラリスト)の司会により、「住民とヤマネコの共存を目指して」のタイトルで、壇上のパネラーの皆様だけでなく会場の参加者からも活発な発言があり、ツシマヤマネコをめぐって熱い語らいが繰り広げられました。

 パネラーは、ハンサンフン氏、ハン ソンヨン氏(韓国野生動物研究所)、伊澤雅子氏(琉球大学理学部)、鳥居敏男氏(環境省自然環境局)、廣田貞勝氏(上県町長)、山村辰美氏(ツシマヤマネコを守る会)でした。

 また、シンポジウムの中で「ツシマヤマネコ絵はがき・標語コンクール」の入賞者の葉山恵梨香さん(田平町)、山口紗愉香さん(上対馬町)他の皆さんが壇上で表彰されました。


 この絵はがきはセンターで差し上げます。



新作展示の紹介

 センターの展示室に、新しい展示が2つ増えました。
 ひとつはフンについての展示です。ヤマネコが何を食べているかを知るためには、フンの中に何が入っているかを調べます。ヤマネコのフンから取り出したネズミの骨や毛、昆虫、ヤマネコの毛、イネ科草本などを観察すると、季節による食物の違いなども知ることができます。新しい展示ではそれらのフンの中身を実体顕微鏡で見ることができます。学校や家庭でできる簡単なフン分析の方法も紹介しています。
 もうひとつは、ヤマネコの写真撮影についての展示です。対馬島内各地でヤマネコを自動的に撮影する調査が行われています。動物の体温を感じるセンサーを使用して、カメラの前を動物が通ると写真がとれる仕組みになっています。センターに来て写真にとられるヤマネコの気分を味わってみてください。この装置でとれたとっておきの写真集もありますよ。




人の動き

村山 晶

 はじめまして。2001年11月よりセンターに赴任しました事務補佐員の村山 晶です。対馬に来るのも住むのも初めてですが、毎日おいしい海の幸を食べてこちらの生活を満喫しています。大学生のころからずっと野生動物にかかわる仕事ができれば、と願っていましたが、ここでツシマヤマネコに関わることができてとてもうれしく思っています。今年3月までこちらでお世話になる予定です。短い期間ですが、よろしくお願いいたします。


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