対馬野生生物保護センター

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環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第14号

 

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ツシマヤマネコに病気をうつさないようにネコは正しく飼いましょう


 1996年と2000年に各1頭のツシマヤマネコが猫の伝染病であるFIV(猫免疫不全ウィルス。通称、「猫エイズ」)に感染していることが確認されました。FIVは、ケンカによる噛み傷から感染する病気で、シマヤマネコは猫(飼い猫・ノラ猫)から感染したと考えられています。FIVは、人には感染しません。

 ツシマヤマネコに、これ以上感染を広げないために、以下にご注意くださるよう、よろしくお願い致します。

1.かわいい猫だからこそ、安全な室内で飼育してください

  • 猫の伝染病は、猫同士のケンカや接触などにより感染するので、外に出しているといつ感染してもおかしくありません。外に出さないようにすれば、飼い猫が病気をもらう心配は、ほとんどありません。また、交通事故にあうこともありません。
  • 病気に感染していると、その猫に症状がでるだけではなく、他の猫やツシマヤマネコにも感染させてしまうかもしれません。
  • 猫は単独行動をとり狭い範囲でなわばりをつくる動物なので、小さいときからその空間で育ててやればストレスを感じることはなく、広い生活空間を必要としません。

2.ノラ猫を増やさないようにしてください

  • 責任を持って飼えない猫には、餌を与えないようにしましよう。
  • 生ゴミにノラ猫が餌付かないように、処理法に気をつけてください。
  • ノラ猫は自由に生活しているように見えますが、事故・病気など生活はきびしく、飼育されている猫より寿命が短いです。

猫のFIVって?

 感染してすぐに発症するわけではありませんが、いちど感染すると完全に治ることはありません。発症すると、痩せて全身状態が悪くなって死亡することもあります。発症していなくても他の猫やヤマネコに感染させる可能性があります。現在、FIVを予防するワクチンは、ありません。

 ※FIV:猫免疫不全ウィルス。通称、「猫エイズ」

対馬の猫のFIV感染率はどれくらい?

 対馬の猫(飼い猫とノラ猫)を検査した結果、FIVに感染していたのは、24%でした。
全国平均(3.6-12.4%)と比べて、対馬の感染率は、高いと言えます。

 ※ツシマヤマネコの感染率は5%(のべ47頭検査して2頭感染)です。(2OO1年10月現在)


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