対馬野生生物保護センター

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2007年5月:下島における調査状況

2007年5月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコの対馬の下島における調査状況

投稿者:環境省・長崎県 投稿日:2007/05/28(Mon) 14:01 No.146

<概要>
 平成19年5月8日にお知らせした、対馬の下島におけるツシマヤマネコの生息状況調査結果について、不明であった51個の糞の分析結果が判明しましたのでお知らせします。

1.調査結果
 平成18年度から平成19年4月26日にかけて、下島における痕跡調査を行い、ツシマヤマネコの可能性のある51個の糞サンプルを採取し、長崎県環境保健研究センターにおいてDNA分析による種の判別を実施した結果、51個の糞サンプルの中で、ツシマヤマネコの糞であると判別できたものはありませんでした。
●51個の糞サンプルの判別内訳
・ツシマテン:39個
・チョウセンイタチ:1個
・イエネコ:4個
・判別できなかったもの※:7個
※糞が新鮮でないものは、DNAが分解されてしまうため、分析できない場合がある。

2.その他
 前回の調査に引き続き、平成19年4月26日から5月23日まで、対馬市厳原町の内山周辺の3箇所に自動撮影カメラを設置し、カメラの前を通過する生物の撮影を実施した結果、ツシマヤマネコの生息は確認できませんでした。
 なお、自動撮影カメラの撮影については、引き続き実施していきます。
 また、6月から下島において詳細な調査を実施し、下島における生息状況の評価、個体数の推定を行い、保護の方針を検討する予定です。