対馬野生生物保護センター

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2005年10月16日:ツシマヤマネコの死体発見について

ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)

投稿者:大林 投稿日:2005/10/17(Mon) 13:11 No.96

10月16日(日)21時45分頃、対馬市上県町御嶽公園付近において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見されました。個体の状況から考えて、16日夜に交通事故にあったものと考えられます。ツシマヤマネコの交通事故死体の発見は今年3頭目です。

<詳細>
1.発見日時 平成17年10月16日(日)21時45分頃
2.発見場所 対馬市上県町御嶽公園付近の国道382号上
3.発見の経緯 21時45分頃道路脇で死んでいるツシマヤマネコを地元住民が発見し、ツシマヤマネコを守る会の山村会長に連絡した。その後山村会長から連絡を受け、センター職員が死体をセンターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(今年生まれの個体と思われる)
(3)体重 1440g(参考値)
(4)全長 59.0cm(頭胴長39.5cm)
(5)死体の状態 死体発見当時死体が死後硬直を起こしていたことから、16日夜に死んだものと推察される。複数箇所の骨折が見られ、かつ内臓が破裂していた。栄養状態は普通。
(6)死因 道路上に死体があったこと、また複数箇所の骨折及び内臓破裂していたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
5.その他    センターでは平成4年から交通事故記録をとっているが、通算35件目、そして31頭目の交通事故死。10月の亜成獣の交通事故は初めて。交通事故は今年3件目で、比較的速いペースで起きており、例年冬にかけて交通事故が増加するため、今後交通事故が起こらないよう長崎県とともに対策を進めるとともにドライバーに安全運転を呼びかけていきたい。