対馬野生生物保護センター

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2005年10月:センターの活動日誌・大林

2005年10月の活動

交通事故

投稿者:大林 投稿日:2005/10/17(月曜) 15:25 No.809

昨晩、今年生まれのヤマネコが御嶽公園の近くで交通事故で死にました(詳細はもぎたてニュース)。調べてみるとおなかが満腹になった後、道路に出てきてはねられたという感じで、脂肪の付き具合などから判断しても健康で、そのような個体が一瞬で命を失うこと(人間でも一緒ですが)に、切なさを強く感じました。

先日、西表で野生生物の交通事故対策を見に行ってきました。条件が大きく違うのでそれをすぐ対馬に生かすということは難しいのですが、部分的に利用できることはいくつかありました。関係機関と協力してそれを少しでも対馬に生かしていきたいと思います。

←写真は西表の野生生物用のゼブラゾーン(沖縄県八重山支庁設置)。通ると音や振動がたち、動物が何かが接近しているのを感じ取れ、かつ車の減速効果も期待できます。これは対馬でも部分的には利用できそうです。因みに人用にもよく使われており、人への安全も期待できます。

追伸
今回も対馬に住んでいる方が交通事故の情報をお寄せ下さいました。おかげで比較的良い状態で死体を回収できました。これが朝まで放置されていたら他のものに食われたり、もっと車にはねられたりして大変なことになり、死体から得られる情報も少なかったと思います。本当にありがとうございました。また皆さんも死体生体にかかわらず情報をお寄せ頂きましたら本当に助かります。よろしくお願いいたします。

アキマドボタル

投稿者:大林 投稿日:2005/10/05(水曜) 21:55 No.797

アキマドボタル、漢字で書くと「秋窓蛍」とっても優雅な感じがしますね。
前田君のコメントに誘発されて私もアキマドボタルの雌を探してみました。日本では対馬しか生息していないこのホタル。特に雌は写真で見てとっても変だと思っていたのですが、遂に探し当てることができました。
何せ彼ら(彼女ら)暗い中にいるんで、とりあえず光ったところを手探りで・・・。ぐにゃ。変な感触。
写真見てわかりますように羽が退化しているのでとっても柔らからかい。幼虫をさわっているようでした。
何でこんな風に進化しまったかとっても不思議でした。
因みに光はゲンジボタルのように急いで明滅することはなく、ゆっくりとついたり消えたりする感じです。

追伸
同時に幼虫も見つけましたが、親とは似てもにつかず。でも光ります。もう時期は終わりかけていますが、皆さん探してみてください。