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2003/10/06(Mon) ツシマヤマネコニュースNo.38より 投稿者:センター山本
残念なお知らせです。
4日9時頃、上県町佐護において、発信器を装着していたツシマヤマネコの死体が発見されました。このツシマヤマネコは、昨年12月13日に上県町佐護で保護され、今年3月20日に野生復帰させた個体です。個体の状況から考えて、3日夜から4日未明にかけて、交通事故にあったものと考えられます。
※ 野生復帰のニュースは、このツシマヤマネコニュースのNo.31の記事に載っています。
<詳細>
1.発見日時 平成15年10月4日 9時頃
2.発見場所 上県町佐護の国道上
3.発見の経緯 テレメトリー調査のため周辺を走行していた対馬野生生物保護センター職員が、道路わきに死体を発見した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(約1歳半と推定)
(4)体重 2370g
(5)全長 74.0cm(頭胴長51.0cm)
(3)死体の状態 3日夜から4日未明にかけて交通事故にあったものと推察される。頭部に骨折が見られ、死後硬直していた。
(4)死因 頭部骨折と推察される。
(5)過去の記録
●平成14年12月13日 上県町佐護で、著しい削痩と衰弱、左前肢に外傷がある状態で保護された(亜成獣、体重1250g)
●平成15年3月20日 保護地点付近で、発信器を装着し放野(体重1940g)
●平成15年10月4日 死体発見(2370g)
(6)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
※ ツシマヤマネコの交通事故死体は、1992年以降24頭目、2003年に入って2頭目です。秋から冬にかけては、ツシマヤマネコの交通事故が多い傾向にあります。夜、道路脇で光る目にご注意ください。