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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2024年09月17日
  • 報道発表

令和6年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンの実施について(お知らせ)

 環境省では、地域住民、観光客等に対して安全運転を呼びかけ、アマミノクロウサギをはじめとする野生生物の保護に関する普及・啓発を図るためのアマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンを毎年実施しています。
 本年もアマミノクロウサギの活動が活発になり交通事故がより多く発生する秋期にかけて、下記のとおり実施することとなりました。今年は『「ロードキル根絶宣言」、いつ?』をキャッチコピーに島民や観光客に向けて呼びかけていきます。運転者がよりリアルにロードキルの可能性を実感できるように、視覚的な理解を促すような展示やSNSでの発信などを企画していきます。
 アマミノクロウサギ等の野生生物の交通事故防止にご協力をお願いします。
○令和6年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン
 期間:令和6年9月15日(日)から令和6年11月15日(金)まで
 主催:環境省沖縄奄美自然環境事務所奄美群島国立公園管理事務所
           同      徳之島管理官事務所
 共催:奄美群島希少野生生物保護対策協議会、奄美自然体験活動推進協議会、奄美大島世界遺産センター管理運営協議会
 協力:(一社)徳之島観光連盟、世界自然遺産推進共同体、徳之島世界自然遺産推進協議会
 内容:特別イベントの開催、関係各所におけるポスター掲示、チラシの配布、広報誌での発信、特別展示等
 
☆特別イベント:あまくろと環境省職員等によるチラシの配布等
 ①2024年9月20日 10時半~ 住用町マングローブパーク前国道 ※奄美警察署との合同
 ②2024年9月20日 13時~ 奄美大島世界遺産センター内
 ③2024年9月24日 16時~ 天城町兼久 ※徳之島警察署との合同(あまくろは参加しません)
 そのほか、詳細が決まり次第HP等でお伝えいたします。
 
☆特別展示:
 ①「「ロードキル根絶宣言」はいつ?」9月12日~10月15日 奄美空港  
 ②「みんなで作ろう!クロウサギ注意マップ」9月20日~11月13日 奄美大島世界遺産センター
 
 
 ○アマミノクロウサギの交通事故発生状況
 1.アマミノクロウサギ交通事故件数(2002年1月~2024年8月)

   
 図1.奄美大島(上)と徳之島(下)におけるアマミノクロウサギの交通事故件数の推移
  ※交通事故件数は年ごとの集計を表しています。
  ※解剖によって数値が変更になる可能性あります。
  ※徳之島の「救護のち移管」のうち、2015年と2019年の個体は、それぞれ2017年と2023年に死亡しました。
 
2.月別アマミノクロウサギ交通事故発生件数(2000年1月~2023年12月の月別の累計件数)
     図2.アマミノクロウサギの月別交通事故発生件数(奄美大島及び徳之島の合計)
3.今年のアマミノクロウサギ交通事故発生状況について(速報値)
 2024年1月から8月末日までで奄美大島では74件(1件は保護できず、3件は救護のち死亡、その他は死亡)、徳之島では24件の交通事故(すべて死亡)が発生しています。
 奄美大島では昨年も事故が多かった場所(国道58号線奄美市住用町役勝~網野子トンネル、県道79号線大和村内など)で多くなっています。徳之島では昨年は北部の県道(手々金見間)で多く発生していましたが、今年は島の中央部を走る県道(松原轟木間)で多くなっています。
 近年アマミノクロウサギの個体数や生息地が回復するとともに、私たちの生活圏での目撃も増えています。看板や標識が設置されている場所は昔からアマミノクロウサギなどの野生動物の交通事故が多い場所です。それらの道を夜間通行する際は、安全運転をお願いいたします。
 
4.情報提供のお願い
 環境省では、アマミノクロウサギ等希少種の死体回収を行い、死因解明に努めています。得られたデータは、交通事故対策や外来種対策など希少種が直面している問題解決のために生かしていきます。
もしもアマミノクロウサギ等希少種の死体やケガをしている個体を見かけましたら、下記事務所までご連絡をお願いいたします。
 
○奄美群島国立公園管理事務所(奄美野生生物保護センター) 0997-55-8620
○徳之島管理官事務所 0997-85-2919

お問い合わせ先

問い合わせ先
環境省 沖縄奄美自然環境事務所奄美群島国立公園管理事務所
所長:広野 行男
担当:奄美群島国立公園管理事務所 鈴木 真理子(電話:0997-55-8620)
   徳之島管理官事務所     大谷 慧(電話:0997-85-2919)