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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2024年02月08日
  • 報道発表

慶良間諸島国立公園指定10周年の記念事業の実施と普及啓発ロゴマークの制作について

 環境省沖縄奄美自然環境事務所では、この度、慶良間諸島国立公園が令和6年3月5日(さんごの日)に、指定10周年を迎えるにあたり、地域の関係機関とともに記念事業を実施するとともに、普及啓発のためのロゴマークを作成しましたので、お知らせいたします。
 令和6年3月5日(火)の慶良間諸島国立公園指定10周年に際し、対外的に広く周知するともに、本公園の自然環境の保全及び持続的な利用並びに国立公園制度について地域住民や来訪者等への発信等の機会とすることを目的に記念事業を実施します。
 実施体制としては「慶良間諸島国立公園10周年記念事業実行委員会」を設立し、構成員がそれぞれ地域の課題解決や地域づくりとして行う活動を記念事業とするとともに、実行委員会の主催事業として記念式典・シンポジウムの開催(3月15日(金)・於 座間味島)等を行います。
 また、指定10周年を記念した新たなロゴマークを作成し、これを使用したポスター等の各種印刷物や行事等の場において普及啓発を行います。

○普及啓発ロゴマークについて
本ロゴマークは、全て慶良間諸島で確認される動植物で、名前に「ケラマ」とつく生物をデザインとして採用し、作成をしました。
作成のデザインコンゼプトについては、コーナーに公園の指定年と10周年のロゴ、中央には慶良間諸島の島々のシルエットと4つの有人島の名前を配置して「地域と共に歩む国立公園」を表現。その周囲には、慶良間諸島ならではの自然として、全て名前に「ケラマ」とつく動植物のイラストを配置(上から時計回りにケラマトカゲモドキ・ケラマハナダイ・ケラマサワガニ・ケラマジカ・ケラマツツジ)。落ち着いたトーンで全体をまとめ上げて慶良間諸島国立公園のテーマである「リトリート」の雰囲気を表現すると共に単色版ではケラマブルーをイメージした色遣いとしてあります。


●ケラマトカゲモドキ
 沖縄県内では、渡嘉敷島、阿嘉島にのみ生息しています。国内希少野生動植物種(種の保存法)、沖縄県天然記念物に指定され、環境省レッドデータブックの絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)です。
●ケラマハナダイ
 慶良間諸島の海域で普通に見られます。尾びれの後端が截形(かのほこがた)、雌は先端が赤いのが特徴。県内では西表島などで、海外ではフィリピン、パラオなどでも広く見ることができます。
●ケラマサワガニ
 慶良間諸島と久米島のみに分布している固有種です。
●ケラマジカ
 日本で一番南に生息する野生ジカとして、慶留間島、阿嘉島、外地島、屋嘉比島に生息しています。座間味村の屋嘉比島、慶留間島生息地は、国指定天然記念物となっています。
●ケラマツツジ
 沖縄島、奄美大島に分布するツツジです。和名のケラマは慶良間諸島に由来しています。

○参考
慶良間諸島国立公園
【指定年月日】 2014(平成26年)3月5日
【関係自治体】 沖縄県 渡嘉敷村、座間味村
【面積】陸域面積 3,520ha
    海域面積 90,475ha (海域公園地区8,290ha)
【紹介サイト】 https://www.env.go.jp/park/kerama/index.html

お問い合わせ先

環境省九州地方環境事務所
沖縄奄美自然環境事務所
所長 北橋義明
国立公園保護管理企画官 山崎麻里

(担当)
国立公園課 課長補佐 桑原靖則
電話 098-836-6400