報道発表資料
2024年01月24日
- 報道発表
徳之島伊仙町におけるアマミノクロウサギの死亡個体の確認について(お知らせ)
2024年1月17日、伊仙町八重竿集落において、アマミノクロウサギ(国内希少野生動植物種・国指定特別天然記念物)の死亡個体が1頭確認されました(死因不明)。伊仙町でのアマミノクロウサギの死亡個体の確認は本事例が初となります。2021年度からは犬田布岳の自動撮影カメラでも継続的にアマミノクロウサギが確認されており、アマミノクロウサギの生息数が増加及び分布域が拡大しつつあると考えられます。
近隣にお住まいの皆様には、町の飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例に則った飼いネコの適正飼養やイヌの適正飼養、生きものに優しい夜間の運転をお願いいたします。
近隣にお住まいの皆様には、町の飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例に則った飼いネコの適正飼養やイヌの適正飼養、生きものに優しい夜間の運転をお願いいたします。
1.アマミノクロウサギの生息状況
アマミノクロウサギは2004年に種の保存法における国内希少野生動植物種に指定され、同年、保護増殖事業計画が策定されました。徳之島の個体数は、2021年度の推定では1,525~4,735(中央値 2,824)頭と推定されるなど、2003年度の推定89~1,054(中央値 290)頭から大幅な増加が見られました。この増加の要因としては2014年度から開始した森林域でのノネコ捕獲対策の効果も一定程度あったものと考えていますが、依然としてイヌ・ネコによる捕殺や交通事故が課題となっているのが現状です。個体数増加に伴い、アマミノクロウサギの分布域も拡大傾向にあると思われます。アマミノクロウサギの分布域は天城町及び徳之島町の森林やその辺縁部が中心ですが、徳之島では2012年度から自動撮影カメラによるモニタリング調査を本格的に開始しており、この調査では2021年度に伊仙町の犬田布岳(標高約417m)の山頂付近で約7年ぶりに生息が確認されて以降、毎年継続して生息が確認されていました。
2. 死亡個体の確認経緯
2024年1月17日、伊仙町八重竿集落にて、アマミノクロウサギの毛皮と内臓の一部が発見されました。死因は不明ですが、伊仙町での死亡個体を確認したのは本事例が初となります。加えて、今回の確認はこれまでの確認の最南部になります。3. 地域の皆さまへのお願い
個体が確認された地点周辺ではネコが確認されている他、近隣の自動撮影カメラでもネコが撮影されています。伊仙町を始めとする徳之島にお住まいの皆さまには、町の飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例に則った飼いネコの適正飼養をお願いします。また、イヌについても、野山への逸出を避けるための適正飼養をお願いいたします。また、今後伊仙町の各種道路においても、アマミノクロウサギの出没が確認されるようになることも考えられます。伊仙町を始めとする徳之島にお住まいの皆さまには、路面に注意していただき、生きものに優しいゆっくりとした運転をお願いいたします。
アマミノクロウサギ
お問い合わせ先
環境省
奄美群島国立公園管理事務所
所長 阿部 愼太郎
担当 徳之島管理官事務所
国立公園管理官 田口 知宏
電話:0997-85-2919
FAX:0997-85-2045
伊仙町教育委員会
教育長 伊田 正則
担当 安田 未来
與嶺 友紀也
電話:0997-86-4183(文化財担当)
FAX:0997-86-4184