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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2023年09月01日
  • 報道発表

令和5年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンの実施について(お知らせ)

 環境省では、地域住民、観光客等に対して安全運転を呼びかけ、アマミノクロウサギをはじめとする野生生物の保護に関する普及・啓発を図るためのアマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンを毎年実施しています。
 本年もアマミノクロウサギの活動が活発になり交通事故がより多く発生する秋期にかけて、下記のとおり実施することとなりました。本年は「奄美・徳之島の夜はスロードライブ」をキャッチコピーに、ドライバーの皆さんに夜の安全運転を呼びかけていきます。
 アマミノクロウサギ等の野生生物の交通事故防止にご協力をお願いします。

○令和5年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン

期間:令和5年9月1日(金)から令和5年12月31日(日)まで
主催:環境省沖縄奄美自然環境事務所 奄美群島国立公園管理事務所
         同        徳之島管理官事務所
共催:奄美群島希少野生生物保護対策協議会、奄美自然体験活動推進協議会、奄美大島世界遺産センター管理運営協議会
協力:(一社)徳之島観光連盟、世界自然遺産推進共同体、
   徳之島世界自然遺産推進協議会
内容:特別イベントの開催、関係各所におけるポスター掲示、チラシの配布、広報誌での発信、特別展示等
    キャッチコピーは「奄美・徳之島の夜はスロードライブ」
 

☆特別イベント:あまくろと環境省職員等によるチラシの配布等
【実施日時・場所】
 日時:9月16日(土)14時頃
 場所:奄美大島世界遺産センター
 ※当日の天候などによって場所を変更又は中止する可能性があります。
 ※そのほかのイベントも決まり次第告知いたします。
 
☆特別展示
①奄美空港「奄美大島・徳之島の夜はスロードライブ」:9月4日~28日
②奄美大島世界遺産センター「みんなで作ろう!クロウサギ注意マップ」:9月16日~
 
その他:今年度も各自治体のコミュニティーFM局やケーブルテレビ等の協力のもと、ラジオや防災無線等を使って呼びかけを行います。
 
【 参考 】
1.アマミノクロウサギ交通事故件数(2000年1月~2022年12月)
※交通事故件数は年ごとの集計を表している。
※解剖によって数値が変更になる可能性あり。

          図1-1.奄美大島におけるアマミノクロウサギの交通事故件数の推移

 
          図1-2.徳之島におけるアマミノクロウサギの交通事故件数の推移
 

2.月別アマミノクロウサギ交通事故死亡件数(奄美大島及び徳之島の合計)
  
     図2.アマミノクロウサギの交通事故件数(月別)
      (2000年1月~2022年12月の月別の累計件数)
 

3.今年のアマミノクロウサギ交通事故発生状況について(速報値)
 2023年1月から7月末日までで奄美大島では85件、徳之島では18件の交通事故(すべて死亡)が発生しています。
 近年アマミノクロウサギの交通事故が増加しており、両島の合計件数はこの3年ほどは過去最多を更新していましたが、今年も過去最多の昨年同時期を上回るペースで交通事故が発生しています。
 今年の事故の特徴として、これまでは事故が比較的少なかった場所でも発生しています。アマミノクロウサギを普段見かけない場所でも油断せずに、夜間は安全運転をお願いいたします。
 

4.その他
◇林道ではアマミノクロウサギが急に飛び出してきても、すぐに止まれる速度で運転をお願いします。
◇アマミノクロウサギは林道のみならず、県道・国道上にも出現することがあります。特に徳之島では海岸付近の県道での交通事故が増えています。アマミノクロウサギが活動する夜間は特に注意し、ゆとりのある運転をお願いします。
◇アマミノクロウサギの交通事故が多発している地点には、下写真のような警戒標識などが設置されています。これらを見たら、特にご注意ください。
           アマミノクロウサギ交通事故発生場所に設置されている看板等

お問い合わせ先

環境省 沖縄奄美自然環境事務所奄美群島国立公園管理事務所
所長:阿部 愼太郎
担当:奄美群島国立公園管理事務所 鈴木 真理子(電話:0997-85-2919)
   徳之島管理官事務所     田口 知宏(電話:0997-85-2919)