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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2022年09月15日
  • 報道発表

令和4年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンの実施について

 奄美群島国立公園管理事務所では、地域住民、観光客等に対して安全運転を呼びかけ、アマミノクロウサギをはじめとする野生生物の保護に関する普及・啓発を図るためのアマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンを毎年実施しています。
 本年もアマミノクロウサギの活動が活発になり交通事故がより多く発生する秋期にかけて、下記のとおり実施することとなりましたので、アマミノクロウサギ等の交通事故防止にご協力をお願いします。
 
○令和4年度アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーン
期間:令和4年9月15日(木)から11月15日(火)まで
主催:環境省沖縄奄美自然環境事務所奄美群島国立公園管理事務所
                     同        徳之島管理官事務所
共催:奄美群島希少野生生物保護対策協議会、奄美自然体験活動推進協議会、奄美大島世界遺産センター管理運営協議会
協力:(一社)徳之島観光連盟、奄美海洋生物研究会、世界自然遺産推進共同体
 
内容:特別イベントの開催、関係各所におけるポスター掲示、チラシの配布、広報誌での発信、空港ロビーにおける特別展示等
 
    ☆特別イベント:環境省職員によるチラシの配布等
    【実施日時・場所】
    日時:10月10日(月・祝)午後
    場所:奄美大島世界遺産センター
    ※当日の天候や新型コロナウイルス感染症の感染状況などによって場所を変更又は中止する可能性があります。
    ※そのほかのイベントも決まり次第告知いたします。
 
その他:今年度も各自治体のコミュニティーFM局やケーブルテレビ等の協力のもと、ラジオや防災無線等を使って呼びかけを行います。

【 参考 】
1.アマミノクロウサギ交通事故件数
(2000年1月~2022年8月)
※交通事故件数は年ごとの集計を表している。2022年は1月~8月のみの集計。
※解剖によって数値が変更になる可能性あり。

 

図1-1.奄美大島におけるアマミノクロウサギの交通事故件数の推移

 
図1-2.徳之島におけるアマミノクロウサギの交通事故件数の推移
2.月別アマミノクロウサギ交通事故死亡件数(奄美大島及び徳之島の合計)
 

図2.アマミノクロウサギの交通事故件数(月別) (2000年1月~2021年12月の月別の累計件数)

3.今年のアマミノクロウサギ交通事故発生状況について(速報値)

 2022年1月から8月末日までで奄美大島では54件、徳之島では19件の交通事故(すべて死亡)が発生しています。
近年アマミノクロウサギの交通事故が増加しており、両島の合計件数はこの2年ほどは過去最多を更新していましたが、今年も過去最多の昨年同時期を上回るペースで交通事故が発生しています。島別の件数を見ても過去最多年を上回るペースで交通事故が発生しており、両島ともに最多件数を更新する可能性が非常に高い状況です。
今年の事故の特徴として、これまでは事故が比較的少なかった夏場にも多く起こっています。特に徳之島では、今年8月に月あたり件数過去最多の7件の交通事故が現在確認されています。
 
 

4.その他

 
◇林道ではアマミノクロウサギが急に飛び出してきても、すぐに止まれる速度で運転をお願いします。
◇アマミノクロウサギは林道のみならず、県道・国道上にも出現することがあります。特に徳之島ではこれまでアマミノクロウサギが見られなかった場所での交通事故が増えています。アマミノクロウサギが活動する夜間は特に注意し、ゆとりのある運転をお願いします。
◇アマミノクロウサギの交通事故が多発している地点には、下写真のような移動式看板や警戒標識などが設置されています。これらを見たら、特にご注意ください。
     図3.交通事故多発地点に設置された看板や標識

 

お問い合わせ先

環境省沖縄奄美自然環境事務所奄美群島国立公園管理事務所
所    長:阿部 愼太郎
担    当:奄美群島国立公園管理事務所(電話:0997-55-8620)
     希少種保護増殖等専門員 鈴木 真理子
     徳之島管理官事務所(電話:0997-85-2919)
     国立公園管理官 福井 俊介