報道発表資料
- その他
奄美大島(瀬戸内町)における外国産カブトムシの発見について
7月12日(月)に奄美大島瀬戸内町地蔵峠付近でアトラスオオカブトとみられる外国産カブトムシの死体が発見されました。本種は子供にも人気の昆虫で大量に輸入されており、島内でも販売されていますが、このような外来昆虫が野外に定着すると、在来種の餌やすみかを奪う、在来種を食べてしまう、在来種と交雑するなど、大きな問題を引き起こします。くれぐれも本来島内に生息しない生物を飼育する場合は、最後まで責任を持って逃がさないように飼育することを心掛けていただきますようお願いいたします。
1.発見の経緯
7月12日(月)に、瀬戸内町地蔵峠付近で、油井岳展望台に向かう林道の入口付近において、大学の卒業論文の研究のために奄美大島に来島していた大学生が発見しました。最初に発見したときには全身がひっくり返ったような状態でしたが、しばらくして再度確認したところ、写真のように分断されていたそうです。カラスなどに襲われた可能性もあります。
2.発見された種
アトラスオオカブト(Chalcosoma atlas)と考えられます。インドからインドネシアなど東南アジアに広く生息するカブトムシ類の1種で、3本の角があるなどで人気が高く、大量に輸入・販売されているもので、奄美大島内でも販売が確認されています。
3.飼育への配慮とお願い
さまざまな昆虫が市販されており、店舗だけでなくネットなどでも様々な昆虫を購入することができます。奄美大島のような場所で、これらの外来生物が定着してしまうようなことにならないよう、購入する方にはくれぐれも逃がさないよう、また、最後まで責任を持って飼育することを徹底していただきますよう、お願いいたします。
(参考)
パンフレット「カブトムシ・クワガタ さいごまで大切に飼おう!」
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/kabukuwa2016.pdf
- ■ 問い合わせ先
- 環境省 沖縄奄美自然環境事務所
所長 東岡 礼治
担 当:奄美群島国立公園管理事務所
(奄美野生生物保護センター)
所長 阿部 愼太郎
電 話:0997-55-8620