報道発表資料
- その他
(お知らせ)平成26年(2014年)のヤンバルクイナの交通事故発生件数について
昨年(2014年)1月~12月のヤンバルクイナ交通事故確認件数は、死因調査の結果47件で確定しました。過去最悪となった2012年の47件と同数となり、継続して事故件数の多い状態が続いていることから、やんばる地域を走行される際には十分な注意が必要です。 昨年の交通事故の特徴として、東村で初めて3件の事故が確認されるなど、ヤンバルクイナの生息域回復に伴い、これまで事故が発生していない地域でも事故が発生しています。 また、ケナガネズミ等の他の希少種の交通事故についても、注意が必要な状況です。
平成27年2月17日(火) | |
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1.昨年(2014年)のヤンバルクイナ交通事故発生状況(詳細は別紙参照)
計47件(死亡43件)(重点区間1件)
2014年1月~12月にヤンバルクイナの47件の交通事故が確認されています。過去最悪となった2012年の47件と同数となり、事故件数の多い状態が続いています。やんばる地域を走行される際には十分な注意が必要です。
2014年の交通事故発生状況の特徴として、ヤンバルクイナの生息域の回復(南下)に伴い、東村で初めて3件の交通事故が確認されるなど、これまで確認されていない地域でも事故が発生しています。
2.今年(2015年2月16日現在)のヤンバルクイナの交通事故の発生状況
2015年はヤンバルクイナの交通事故はまだ発生していません。これから夏にかけて繁殖時期に入り道路上に出現する頻度が多くなるため特に注意が必要です。
3.月別、年別交通事故確認件数
交通事故件数の詳細はやんばる野生生物保護センターHP でご確認をお願いいたします。
4.環境省からのお願い
(1)制限速度以下で慎重な運転をお願いします
交通事故を防ぐには車のスピードを落とすことが最も肝要です。今後ともやんばる地域での車両の走行時には、十分周囲に注意して急な飛び出しがあっても安全に事故を避けることができるくらいまでスピードを落として運転していただきますようお願いします。
- ※ ヤンバルクイナに関しては、県道70号線で生息密度が高くこれまで事故発生頻度の多い区間に事故防止重点区間の設置、ケナガネズミに関しては県道2号線に事故防止重点区間を設置しています。区間両端に、区間を示し事故件数等を表示する看板を設置しています。また、ヤンバルクイナが頻繁に目撃される箇所には移動式看板を設置し、運転注意喚起を行っています。
- ※ 事故発生防止の取組として、関係行政機関・団体での事故発生防止に関する連絡会議を設置しています。道路構造上の配慮や、モニタリングによる事故発生要因の解析等を各機関の連携のもと実施しています。
(2)交通事故に遭遇した場合、至急の通報をお願いします
ヤンバルクイナ等野生動物との交通事故を起こしてしまった場合や、傷ついている個体を発見した場合には、至急の通報をお願いします。迅速な救護により野生復帰の可能性がとても高くなります。万が一、事故の当事者となってしまっても、故意でない限り罪に問われることはありませんので、情報をお寄せ下さいますようお願い致します。頂いた情報から交通事故の場所や時間、死傷個体の状態、道路周辺状況等の情報を分析し、対策に役立てています。
連絡先:
0980-50-1025、090-6862-9170(環境省やんばる野生生物保護センター(ウフギー自然館))
090-6857-8917(クイナダイヤル、NPO 法人どうぶつたちの病院沖縄)
【参考】その他希少野生動物の交通事故
やんばるでは、ヤンバルクイナの他にも希少な野生鳥獣、希少な両生爬虫類等の交通事故が発生しています。どの種に関しても、速度を抑えた運転で事故の被害を減らすことができます。注意喚起へのご協力をよろしくお願いします。
(1)ケナガネズミ
2014年に合計8件の事故が発生し、うち7件が県道2号線上、3件が重点区間内で発生しています。
ケナガネズミの交通事故件数については年により変動があるものの毎年多数の事故が発生していることから、引き続き注意が必要です。また、これから春にかけて幼獣が出現する時期であることから、夜間、早朝のケナガネズミの交通事故に注意が必要です。
(2)ノグチゲラ及びアカヒゲ
2014年にノグチゲラの交通事故死が2件、アカヒゲの交通事故死が1件確認されました。
- ※ 交通事故の件数は死体が回収された事例のみの数字であり、実際にはこれ以上の事故が発生していると考えられます。