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沖縄奄美自然環境事務所

報道発表資料

2013年07月24日
  • その他

報道発表:「平成25年度イリオモテヤマネコ夏の交通事故防止キャンペーン」実施について(お知らせ)

那覇自然環境事務所

 イリオモテヤマネコは、西表島だけに推定約100頭が生息し、絶滅のおそれが極めて高いことから、国内希少野生動植物種に指定され、保護が図られています。
 これまでにイリオモテヤマネコの交通事故は35年間で60件確認されており、イリオモテヤマネコの生息を脅かす大きな要因となっています。今年は、これまで既に4件の交通事故が発生しており、これは過去最悪のペースとなっています。さらに、夏はイリオモテヤマネコの仔育て期に当たり、特に母ネコと仔ネコの交通事故が発生し易い傾向があります。
 このため、地域住民や観光客への啓発を行い、注意喚起を促すことを目的として、夏のイリオモテヤマネコ交通事故防止キャンペーンを実施します。

1. 概要

【期間】 平成25年7月13日(土)から平成25年8月31日(土)まで
【実施機関】 環境省那覇自然環境事務所
【内容】

  • 石垣港離島ターミナル、大原港なかまりん、上原港デンサーターミナルにおいてチラシの配布及び着ぐるみによるPRを実施(別紙参照)
  • 「安全運転宣言」の参加の呼びかけを島民向けに、また島内のレンタカー会社と協力し観光客向けに実施
  • 島内各所にポスター約80枚、レンタカー会社や小中学校にチラシ約800枚を配布
  • 西表野生生物保護センターにてイリオモテヤマネコ展の実施
  • 調査で撮影された写真にコメントする「ヤマネコの写真でひとこと」の実施
  • 地域住民を対象とした環境学習や各種イベントなどの実施
  • ヤマネコの事故を防ぐことを目的とした草刈り活動を実施

2. イリオモテヤマネコの交通事故の発生状況

  • イリオモテヤマネコの交通事故は記録が残っている1978年以降、60件(うち58件が死亡)
  • 過去5年の事故件数
2008年
3件
2009年
1件
2010年
5件
2011年
2件
2012年
2件、
2013年
4件(7/10現在)

3. 安全運転のお願いと傷病及び死亡個体発見時の連絡について

夏は、イリオモテヤマネコの仔育てのシーズンです。ヤマネコは、路上で死んだカエル、昆虫類、カニ類などを餌にしようとして道路上に現れることが多くなります。仔ネコが道路に出没するとともに、母ネコも子育てのために注意力が散漫になり、事故に遭いやすくなる時期です。西表島での車両の走行時には、特に夜間は十分周囲に注意して急な飛び出しがあっても安全に事故を避けることができるくらいまでスピードを落として運転していただきますようお願いします。

イリオモテヤマネコを目撃した、衝突してしまった、死体を発見した、などの場合は、365日24時間いつでも対応できる体制を取っていますので、西表野生生物保護センター(Tel:0980-85-5581)に至急の通報をお願いします。万が一、交通事故の当事者となってしまっても、故意でない限り罪に問われることはありませんので、情報をお寄せ下さいますようお願い致します。事故当事者から通報いただけた場合は、迅速な救護により助かる可能性が高くなります。また、事故発生時の詳しい情報が得られるため、その後の事故対策を考える上でも極めて重要です。頂いた情報から交通事故の場所や時間、死傷個体の状態、道路周辺状況等の情報を分析し、対策に役立てています。

【傷病及び死亡個体発見時の連絡先】
Tel:0980-85-5581(環境省西表野生生物保護センター)
24時間連絡可

キャラクター「まーや」による交通事故防止キャンペーンの実施について(お知らせ)

西表島大原港、上原港及び石垣島離島ターミナルにおいて、夏の観光シーズンに向けた交通事故防止キャンペーンを実施いたします。

7月27日(土)8時30分~10時30分頃 (西表島大原港)
7月27日(土)14時00分~16時40分頃(西表島上原港)
7月28日(日)9時00分~11時00分頃(石垣島離島ターミナル)

場所:石垣島離島ターミナル待合室、西表島大原港、西表島上原港

内容:

西表野生生物保護センターのキャラクター「まーや」が西表島大原港、上原港及び石垣港離島ターミナルにて、夏の観光シーズンに向けて野生動物の交通事故防止を訴える。具体的にはターミナルの船会社、旅行会社等にポスター掲示とチラシ配布を依頼、また当センター職員が観光客に直接チラシの配布を行い事故防止について訴える。
スタッフ:福田、早川、日名、他数名

キャラクター「まーや」による交通事故防止キャンペーン