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報道発表資料

那覇自然環境事務所報道発表資料>2009年度

【お知らせ】交通事故により保護されたカンムリワシの放鳥について

2009.12.21 那覇自然環境事務所

 平成21年11月4日に石垣市の平得の県道87号線路上で保護収容されたカンムリワシについて、十分に体力が回復したと判断されることから、12月19日に石垣島内で放鳥します。この際、野生復帰が適正に推移しているか確認するため、左脚に個体識別のため赤のカラーリングを装着する予定です。

1.放鳥日時

 平成21年12月19日(土)午前8時30分

2.救護の経緯

 今回放鳥する個体は、本年11月4日午後2時頃、石垣市字平得のJAライスセンター付近の県道87号線路上で交通事故に遭い(予想)、カラスに突かれていたとの情報を得て石垣市教育委員会文化課職員が救護に向かい、平田家畜病院(沖縄県野生動物救護獣医師)に搬送されました。
 当該家畜病院で獣医学的治療を行った結果、リハビリへと移行できる状態になったと判断されたことから、石垣やいま村(沖縄県傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア)のケージでリハビリを実施しました。
 その後、野外復帰が可能なほど体力を取り戻したと判断されたことから、左脚に赤のカラーリングを装着し、放鳥することとしました。

3.放鳥予定場所

 集合場所 石垣市字平得 開南ヘリポート(ミバエ根絶の碑前)
 放鳥場所 JAライスセンター下の水田(一般の方の見学も可能です。)

4.備考

 冬場から春にかけては、カンムリワシの餌となるヘビやカエルなどが少なくなるため、衰弱する個体が増えてくる傾向にあります。餌を求めて道路上に出る機会も多くなります。今年は特に交通事故により保護された個体も増えています。自動車走行時は法定速度を順守し、道路上の野生動物の動きには十分に注意してください。
 本年は、石垣島において、衰弱により3件、交通事故により6件(内3件死亡)、その他1件(死亡)が保護及び回収されています。西表島では、交通事故と思われるもの5件(内2件死亡)衰弱と思われるもの1件が保護及び回収されています。

5.その他

 今回放鳥予定のカンムリワシは、沖縄県の傷病野生鳥獣救護事業に基づき治療していたものです。

放鳥予定個体