報道発表資料
【お知らせ】交通事故に遭ったカンムリワシの放鳥について
2009.05.08 那覇自然環境事務所
平成21年4月7日に石垣市のバンナ公園入口近くの路上で保護収容されたカンムリワシについて、十分に体力が回復したと判断されることから、5月10日に石垣島内で放鳥します。この際、野生復帰が適正に推移しているか確認するため、左脚に個体識別のため白のカラーリングを装着する予定です。
1.放鳥日時
平成21年5月10日(日)午前10時半ごろ(探鳥会終了後)
2.救護の経緯
本年4月7日午後1時頃、石垣市字石垣の県道208号線路上で交通事故にあったところを救助され、石垣市教育委員会文化課を経由し、たまよせ動物病院(沖縄県野生動物救護獣医師)に搬送されました。
当該動物病院で獣医学的治療を行い、リハビリへと移行できると判断されたことから、石垣やいま村(沖縄県傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア)のケージでリハビリを実施しました。
その後、野外復帰が可能と判断されるまで順調に体力を取り戻したことから、左脚に白のカラーリングを装着し、放鳥することとしました。
3.放鳥予定場所
石垣市字石垣 バンナ公園入口近く(石垣市林業総合センター駐車場)
4.備考
冬場から春にかけて、カンムリワシの餌となるヘビやカエルなどが少なくなるため、衰弱する個体が増えています。餌を求めて道路上に出る機会も多くなります。今年は特に交通事故により保護された個体も増えています。自動車走行時は法定速度を順守し、道路上の野生動物の動きには十分に注意してください。
本年衰弱により2件、交通事故により3件(内2件死亡)保護されています。
5.その他
当該カンムリワシは、沖縄県の傷病野生鳥獣救護事業に基づき治療していたものです。
放鳥予定個体