報道発表資料
【開催予定】“突然ヤマネコに道路で出逢っても言えたらいいな「お先にどうぞ」“「イリオモテヤマネコ交通事故防止2008年夏のキャンペーン」実施について(お知らせ)
2008.07.24 那覇自然環境事務所
イリオモテヤマネコは、西表島だけに推定約100頭が生息していると考えられており、絶滅のおそれが極めて高いことから、国内希少野生動植物種に指定され、保護が図られています。
イリオモテヤマネコの生息を脅かす大きな要因として、交通事故があげられます。夏季はイリオモテヤマネコの仔育て期に当たり、母ネコの交通事故が発生し易い傾向があります。
このため、以下の内容で地域住民や観光客への啓発を行い注意喚起を促すことを目的としたキャンペーンを実施中です。
イリオモテヤマネコ交通事故防止2008年夏のキャンペーン 実施内容の概要
- 【期間】
- 平成20年7月14日(月)から平成20年8月31日(日)まで
- 【実施機関】
- 環境省那覇自然環境事務所
- 【内容】
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- 島内各所にポスター約80枚、レンタカー会社や小中学校にチラシ約800枚を配布
- 西表野生生物保護センターにおいて、交通事故に関する特別展示を実施
- 西表野生生物保護センターにおいて、展示を見ながら考えるクイズラリーを実施
- 大原港、上原港などにおけるチラシの配布、着ぐるみによるPR
- 飛び出し注意看板、アンダーパスの清掃
記録が残っている1978年以降の累計で、イリオモテヤマネコの交通事故死は45件起きています。交通事故はイリオモテヤマネコの生息を脅かす大きな要因となっています。
夏季は、イリオモテヤマネコの仔育てのシーズンです。また、鳥類やカエル、昆虫類、カニ類などさまざまな小動物が道路上に出てきており、路上で死んだこれらの小動物を求めてイリオモテヤマネコも路上に現れることが多い時期です。西表島で自動車を運転される方は、特に夜間、スピードは控えめにして、道路上の野生動物にも十分に注意していただきたいと思います。
また、イリオモテヤマネコを目撃した・衝突してしまった・死体を発見した、などの場合は、24時間いつでも構いませんので、西表野生生物保護センター(0980-85-5581)に連絡をいただきたいと思います。
添付資料
2008 夏ポスター [PDF 614KB]