報道発表資料
【通知】傷病カンムリワシの野生復帰について(お知らせ)
2008.4.14 那覇自然環境事務所
平成20年2月22日に西表島で衰弱した状態で保護収容されたカンムリワシについて、治療・リハビリを行った結果、野生復帰が可能と判断されたため、放鳥することとしましたのでお知らせします。
当該個体には個体識別のために、右翼にオレンジ色、左翼に黄色の翼帯(ウイングマーカー)を装着しています。近隣の皆様におかれましては、当該個体を目撃された際には、下記連絡先までご連絡頂きますようお願いします。
1.放鳥日時:
平成20年4月16日(水)午前10時00分
2.放鳥場所:
西表島野原地区(別添地図参照)
3.翼帯の装着について
リハビリを行った傷病鳥獣個体に関する放鳥後の野生復帰状況や、生態学的資料を収集するために翼帯を装着します。 収集された情報は今後のカンムリワシ保護活動の貴重なデータとして活用します。
4.目撃情報連絡先:
環境省西表野生生物保護センター
電話 0980-85-5581
FAX 0980-85-5582
5.救護の経緯
本年2月22日、島内住民が西表島野原地区の県道脇に衰弱してうずくまっているカンムリワシ幼鳥個体を発見し、西表西部動物診療所(沖縄県野生動物救護獣医師)に搬送しました。
カンムリワシは衰弱していたため同診療所で静養治療を行い、放鳥へ向けたリハビリへと移行できると判断されたことから、西表野生生物保護センター野外ケージに搬送し、同診療所と協力しながらリハビリを行ってきました。
その後、野外復帰が可能と判断されるまで順調に体力を取り戻したことから、放鳥することとしました。
6.その他
これまでに翼帯を装着して西表島で放鳥したカンムリワシは2個体。
- 【1】年齢 成鳥
-
- 放鳥日
- 平成19年5月21日
- 放鳥場所
- 浦内川河口付近
- 翼帯
- 右翼:黄色 左翼:黄色
- 目撃情報
- 3件(最新の目撃情報は平成20年2月2日)
- 【2】年齢 成鳥
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- 放鳥日
- 平成19年7月8日
- 放鳥場所
- 後港橋付近(大富)
- 翼帯
- 左:なし 右翼:赤
- 目撃情報
- 3件(最新の目撃情報は平成19年12月21日)
放鳥するカンムリワシ
以下のカンムリワシのデジタル写真(JPEGファイル)の配布を希望される場合は、以下のアドレスに「画像ファイルの受信希望」というタイトルのメールを送信してください。
HIROFUMI_KARIBE@env.go.jp
なお、ファイルを利用される際には、「環境省西表野生生物保護センター 提供」等と入れて下さい。
また、当日、放鳥に立ち会いを希望される場合は、9:30までに西表野生生物保護センターにお集まりください。

