報道発表資料
【お知らせ】カンムリワシの野生復帰放鳥の実施について
2009.02.19 那覇自然環境事務所
平成21年1月10日に西表島で衰弱した状態で保護収容されたカンムリワシについて、治療・リハビリを行った結果、野生復帰が可能と判断されたため、放鳥することとしましたのでお知らせします。
当該個体には個体識別のために、右翼に水色、左翼に黄色の翼帯(ウイングマーカー)を装着しています。近隣の皆様におかれましては、当該個体を目撃された際には、下記連絡先までご連絡頂きますようお願いします。
1.放鳥日時:
平成21年2月20日(金)午前10時00分
2.放鳥場所:
西表島古見地区(別添地図参照)
3.翼帯の装着について
リハビリを行った傷病鳥獣個体に関する放鳥後の野生復帰状況や、生態学的資料を収集するために翼帯を装着します。
収集された情報は今後のカンムリワシ保護活動の貴重なデータとして活用します。
4.目撃情報連絡先:
- 環境省西表野生生物保護センター
-
- 電話
- 0980-85-5581
- FAX
- 0980-85-5582
5.救護の経緯
本年1月10日、西表島大富地区の農園内で従業員が衰弱しているカンムリワシを発見し、西表野生生物保護センターに搬送しました。
カンムリワシは衰弱していたため西表西部動物診療所の沖縄県野生動物救護獣医師が静養治療を行い、放鳥へ向けたリハビリへと移行できると判断されたことから、西表野生生物保護センター野外ケージに搬送し、同診療所と協力しながらリハビリを行ってきました。
その後、野外復帰が可能と判断されるまで順調に体力を取り戻したことから、放鳥することとしました。
6.その他
これまでに翼帯を装着して西表島で放鳥したカンムリワシは3個体。
[1]年齢 成鳥
- 放鳥日
- 平成19年5月21日
- 放鳥場所
- 浦内川河口付近
- 翼帯
- 右翼:黄色 左翼:黄色
[2]年齢 成鳥
- 放鳥日
- 平成19年7月8日
- 放鳥場所
- 後港橋付近(大富)
- 翼帯
- 左:なし 右翼:赤
[3]年齢 幼鳥
- 放鳥日
- 平成20年4月16日
- 放鳥場所
- 野原地区
- 翼帯
- 右翼:オレンジ色 左翼:黄色
当日、放鳥に立ち会いを希望される場合は、事前にご連絡のうえ9:30までに西表島大原港にお集まりください。
放鳥するカンムリワシ
添付資料
放鳥位置図[PDF 202KB]