報道発表資料
【通知】ヤンバルクイナの交通事故(6/4)
2007.06.05 那覇自然環境事務所
昨日、国頭村の県道70号線で、交通事故により負傷して動けなくなったヤンバルクイナのヒナ(孵化後約40日齢)が保護されました。
今年に入ってから交通事故に遭った6羽目の個体となります。
現在、ヒナはNPO法人どうぶつたちの病院(うるま市)で治療中です。
やんばる地域におけるロードキル発生防止に関する連絡会議では、4月1日〜6月末日までをヤンバルクイナ交通事故防止キャンペーン期間とし、チラシ等で注意喚起をしているところですが、引き続き当該地域での車両の走行には十分配意願います。
ヤンバルクイナの発見時の状況は、下記の通りです。
1.発見日時
平成19年6月4日(月)午前6:30ごろ
2.発見場所
県道70号線(楚洲:奥起点から8.4q〜8.5qポストの間)、北向け車線の路肩
3.発見時の状況
やんばる野生生物保護センター職員が県道70号線を走行中、路肩でカラスに突かれているヤンバルクイナのヒナ(孵化後約40日齢)を発見。
目は動かすものの起立できず、首から体にかけて全く動かすことができない状態であった。職員が保護し、NPO法人どうぶつたちの病院(うるま市)に搬送した。
獣医師によると、大腿部に約3cm、腹部に約1cmの裂傷が認められ、いずれも交通事故によるものと考えられた。また、X線検査の結果、交通事故が原因と考えられる脊椎骨折もみられた。
ヒナは現在集中治療室にて治療中。
- 画像を希望される場合は、やんばる野生生物保護センターまでご連絡下さい。
参考
- やんばる地域におけるロードキル発生防止に関する連絡会議
- 近年、ヤンバルクイナ等、希少野生動物の道路周辺における死亡事故(ロードキル)が多発していることを受け、関係機関が連携して対策に取り組むことを目的に、平成16年6月に発足。自然保護、道路管理及び道路利用に関連する行政ならびに関係する機関、計24機関によって構成。事務局は那覇自然環境事務所。
添付資料
連絡先
環境省 那覇自然環境事務所
所長 中島 慶二
担当:やんばる自然保護官事務所 福地 壮太
電話:0980-50-1025
(やんばる野生生物保護センター)