ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2021年5月18日

3件の記事があります。

2021年05月18日阿蘇中岳火口1キロメートル範囲内立入り禁止看板を設置しました。

阿蘇くじゅう国立公園 姥原悠

阿蘇くじゅう国立公園管理事務所の姥原です。

5月2日に阿蘇山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が発表され、火口から概ね1キロメートル範囲の立入りが禁止になりました。

そのため、阿蘇中岳・高岳への登山をされる方は、迂回ルート(すずめ岩迂回ルート・皿山迂回ルート)をご利用ください。

▲青線の登山道は現在利用いただけません。

火口1キロメートル範囲に立入らないように看板を設置しました。

地面が固く、杭が刺さりにくいため、標柱や岩に引っ掛けるなど工夫しました。

雨と霧が濃く視界が悪い中での作業でしたが、悪天候(降雨時など)で登山道がどの様になっているか状況確認できた、貴重な機会となりました。

中岳山頂付近では風がとても強く、身の危険を感じました。山では突風が吹く場合がありますので、崖には近づかない様にしましょう。

晴れていれば、火口から上がる噴煙や阿蘇カルデラなどが見渡せます。

運が良ければ有明海も見えます。

 

▲4月26日(月)登山道整備に行った際に撮影

立入規制を守りつつ、阿蘇山の登山を楽しんでください。

※噴火警戒レベルがレベル3以上となれば、入山禁止となります。

最新の阿蘇火山火口規制情報はこちら

http://www.aso.ne.jp/~volcano/

阿蘇山登山情報はこちら

http://www.city.aso.kumamoto.jp/tourism/spot/mountain-climbing/

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2021年05月18日猪の瀬戸湿原の保全活動 【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 神代拓馬

こんにちは。

5月下旬になり、くじゅうでも暖かい日が多くなってきました。

今回は、猪の瀬戸湿原の話をしたいと思います。

猪の瀬戸湿原は、由布岳と鶴見岳のふもとにある湿原です。ここでは、「猪の瀬戸湿原保全の会」という保護団体が希少な植物が残っている湿原を後世に引き継ぐことを目的として、湿原の維持活動や観察会などをおこなっています。

     猪の瀬戸湿原と由布岳             観察会の様子

私は、約1年この保護団体さんとともに活動に参加していただきましたが、その中でも主な活動を紹介しようと思います。

猪の瀬戸湿原は、人の手が常に入らないと維持できない環境で、放置するとあっという間に森林化して、湿原に生える希少な植物はいなくなってしまいます。そのため、湿原を維持するために野焼きを毎年行っています。野焼きをすることで、森林化の元となる植物や草丈が長い植物がなくなるため、希少な植物が生えてくる環境が整います。

 

                 野焼きの様子

また、この湿原周辺はシカが多く生息しており、サクラソウなどの希少な植物が食べられてしまう被害が発生しています。そのためにシカ防護柵を希少植物が生えている場所に設置し、被害を抑えています。また、冬季を除いた月1回植生調査を行い、シカの食害を調査しています。

      植生調査の様子            シカ防護柵設置の様子

その熱心な長年の保全活動のおかげで、サクラソウやチョウセンスイランなどといった希少植物が毎年見られています。さらにその活動が功を奏し、令和2年に別府市の生物環境保護地区に指定されました。今年度最初の観察会でもサクラソウ群落を見に来る方が多く訪れました。

      サクラソウ              チョウセンスイラン

                サクラソウ群落

今後も野焼きなどの活動が続き、この先も今と同じような景観が見られるように、環境省としても活動に参加してサポートできたらと思います。

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2021年05月18日「雲仙市地域おこし協力隊員」の募集!【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 古城かおり

 こんにちは。

「雲の上の避暑地」雲仙にある雲仙自然保護官事務所の古城です。

 4月から新たに着任しました。これから国立公園雲仙の情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 今回は、雲仙市が実施している「雲仙市地域おこし協力隊員」の募集についてお知らせいたします。地域おこし協力隊員の方には、雲仙市に住んで、雲仙市観光物産課に所属し、市のPRをしていただくなど、地域の方々や雲仙市、私たち環境省等とも一緒になって地域おこしに携わっていただきます。

 では、雲仙市の協力隊員になって、雲仙市に住むとどんなメリットがあるのか?

1海の幸も山の幸もいっぱい

 この時期、雲仙市の山々には筍や山菜がたくさん。また、在来種の野菜の種を守り継いできた農家さんを中心にして、30年以上にわたり有機農法を大事にしてきている地域でもあります。

 市は橘湾、有明海に面しており、平日も土日も釣りを楽しむ人でいっぱい。朝6時半から開いている魚屋さんもあります。

 かごと食材を持参すれば、新鮮な食材を「地獄蒸し」ができる場所(なんと、無料!)もあります。

雲仙市はおいしいものでいっぱいです。

2温泉がいっぱい

 雲仙市は、雲仙温泉、小浜温泉を有し、温泉で有名な地域です。昔は「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいました。100円から入れる温泉もあります。毎日入っても三千円です。水道代より安いかもしれません。

雲仙温泉街の写真


3自然がいっぱい
  雲仙は日本で初めて国立公園に指定されており、普賢岳や雲仙地獄等の絶景が楽しめるスポットがいっぱいです。九州地方の山々が、海&雲海の上にたなびく姿は、息を飲むほどの絶景です。

 火山地帯を含む雲仙市には、多様な生物が生息しています。1、2週間で咲いている花がガラリと変わることもあり、雲仙の山岳地帯は、いつ訪れても新鮮な顔を見せてくれます。今の季節は、ミヤマキリシマが咲き誇っています(下の写真は岸壁に咲くヒカゲツツジ)。

青空をバックにした雲仙の山

そして最後に、

4なんだか楽しそう

 「雲仙市地域おこし協力隊員募集」の詳細は、「雲仙ポータル」https://www.unzen-portal.jp/をご覧になってください。楽しそうなメンバーが集まってワイワイとこれからの雲仙のことを話し合っています。雲仙の地域おこし協力隊は、メンバーの中心として活躍していただきます。

 みなさんの周りに「地域おこし協力隊」に興味がある方や、PRが得意という方がいらっしゃったら、ぜひ雲仙市地域おこし協力隊員募集をご紹介ください!https://www.unzen-portal.jp/topics/cooperator/

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