九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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○ミヤマキリシマってどんな花?
ミヤマキリシマは、九州の標高の高い火山地帯に限定して生育するツツジ。
霧島、雲仙、阿蘇、くじゅう地域の火山活動が活発で植物が育たないような場所に生育しています。国立公園の重要な景観要素のひとつでもあります。
花の時期は、おおよそ5~6月で、ピンクのじゅうたんを敷き詰めたように山肌を染めます。花の大きさは2~3cmのものが多く、ひと枝に2~3個花をつけます。形は、ツツジの花を小さくしたような形です。
色は紫色、紅色、朱色やショッキングピンクなどがあり、また斑点があるものなど株ごとに違いがあります。
【オススメスポット】
◆仙酔峡
およそ5万株あり、見頃は5月上旬~中旬くらいまで。5/10時点の状況は、ほぼ満開で、色鮮やかに咲いています。
まだ蕾みがついている株もあるので、もう少し楽しめそうです。
◆阿蘇山上(古坊中周辺)、烏帽子岳、杵島岳
およそ30万株あり、見頃は5月20日前後~6月上旬頃になります。阿蘇山上は、駐車場から遊歩道を歩いて見て回れます。烏帽子岳や杵島岳は、毎年多くの登山客がミヤマキリシマを見に来られます。
※開花状況について
毎年、ミヤマキリシマの葉や花芽を食べてしまう「キシタエダシャク」の発生状況調査を、仙酔峡地区と阿蘇山上地区で実施しています。
今期、阿蘇山上地区の一部では、葉も蕾みも食害が進んでおり、ピンク色の蕾みもあまり確認できない状況でした。調査結果でも開花に影響を及ぼす個体密度を確認したため、開花前に薬剤散布し、駆除を行いました。
今後、散布効果を検証していく予定です。
蕾を食べるキシタエダシャク
食害を受けたミヤマキリシマ
◆阿蘇山上のミヤマキリシマ(令和2年度)の様子
◆高岳(1,550m~)
東峰にはおよそ3万株のミヤマキリシマがありますが、見頃は5月下旬~6月中旬頃の予定です。まだ、蕾みも小さいので、様子を確認しながら、お知らせできればと思います。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
○ミヤマキリシマってどんな花?
ミヤマキリシマは、九州の標高の高い火山地帯に限定して生育するツツジ。
霧島、雲仙、阿蘇、くじゅう地域の火山活動が活発で植物が育たないような場所に生育しています。国立公園の重要な景観要素のひとつでもあります。
花の時期は、おおよそ5~6月で、ピンクのじゅうたんを敷き詰めたように山肌を染めます。花の大きさは2~3cmのものが多く、ひと枝に2~3個花をつけます。形は、ツツジの花を小さくしたような形です。
色は紫色、紅色、朱色やショッキングピンクなどがあり、また斑点があるものなど株ごとに違いがあります。
【オススメスポット】
◆仙酔峡
およそ5万株あり、見頃は5月上旬~中旬くらいまで。5/10時点の状況は、ほぼ満開で、色鮮やかに咲いています。
まだ蕾みがついている株もあるので、もう少し楽しめそうです。
◆阿蘇山上(古坊中周辺)、烏帽子岳、杵島岳
およそ30万株あり、見頃は5月20日前後~6月上旬頃になります。阿蘇山上は、駐車場から遊歩道を歩いて見て回れます。烏帽子岳や杵島岳は、毎年多くの登山客がミヤマキリシマを見に来られます。
※開花状況について
毎年、ミヤマキリシマの葉や花芽を食べてしまう「キシタエダシャク」の発生状況調査を、仙酔峡地区と阿蘇山上地区で実施しています。
今期、阿蘇山上地区の一部では、葉も蕾みも食害が進んでおり、ピンク色の蕾みもあまり確認できない状況でした。調査結果でも開花に影響を及ぼす個体密度を確認したため、開花前に薬剤散布し、駆除を行いました。
今後、散布効果を検証していく予定です。
蕾を食べるキシタエダシャク
食害を受けたミヤマキリシマ
◆阿蘇山上のミヤマキリシマ(令和2年度)の様子
◆高岳(1,550m~)
東峰にはおよそ3万株のミヤマキリシマがありますが、見頃は5月下旬~6月中旬頃の予定です。まだ、蕾みも小さいので、様子を確認しながら、お知らせできればと思います。