2018年8月22日
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2018年08月22日中学校での出前授業【石垣地域】
西表石垣国立公園 石垣 アクティブレンジャー 仲本
こんにちは。子どもたちは、夏休みですね。今回は、波照間島に行ってきました。
波照間島は「果てのうるま」とも呼ばれ、「うるま」は沖縄の方言で、サンゴ礁を意味します。波照間島の観光スポットである「ニシ浜」の透き通った海は、エメラルドグリーンに輝き"ハテルマブルー"とも呼ばれる美しいビーチです。
*「ニシ浜」は、西表石垣国立公園の海域公園地区にも指定されています。
▲「ニシ浜」の海岸
岩礁には、目の黒いラインが特徴的で全身が白い羽毛で覆われたエリグロアジサシの群れを観察することが出来ました。沖縄には、繁殖のために夏の時期に飛来します。
▲岩礁で観察したエリグロアジサシ
波照間島は、石垣島から高速フェリーで片道約60~100分で到着することができますので、ぜひ、夏休みの思い出にお子さんたちと波照間へいらしてみてはいかがでしょうか。
さて、今回波照間島に伺ったのは、波照間中学校の生徒に夏休みの自由研究のお手伝いとして出前授業を行うためです。出前授業では、外来種についてのお話をさせていただきました。外来種とはどういった生き物なのか、波照間島では生息していないオオヒキガエル、シロアゴガエル(特定外来生物)の生態や鳴き声を説明しました。もしも、石垣島で増えてしまっているオオヒキガエルとシロアゴガエルの鳴き声を波照間で聞いたら、石垣自然保護官事務所まで連絡するようお伝えしました。
外来種のお話のあとは、生徒は、先生が作成したワークシートをもとに夏休みの自由研究のテーマ選びや計画表を悩みながらも自分が興味のあるテーマを記入していました。自由研究のテーマには、雨水のPH調査、アリの生態、釣りで釣り上げた魚の種類、いきもの調べ、洞窟調べなど色々上がっていました。
▲外来種についてのお話
波照間島には、ネズミの駆除を行うために持ち込まれたニホンイタチが生息しており、貴重なキシノウエトカゲなどのトカゲ類が減少しています。もともといなかった生き物が生息してしまうと、もともといた生き物に悪影響を与えてしまいます。いつまでも変わらない波照間の自然環境を守っていくためにも是非、生徒さんたちには、自然環境をテーマにした夏休みの自由研究を行ってもらえると嬉しいなと思います。
大隅南部県立自然公園の一部である「雄川の滝」及びその下流の渓谷の95haが霧島錦江湾国立公園の公園区域に8月10日に編入されたことを記念して、8月18日にセレモニーを開催しました。
セレモニーにはご来賓の方や環境省、南大隅町などの関係者が参加されました。
地元のねじめ楠龍太鼓の迫力のある演奏や、ご来賓の方々からご祝辞をいただきました。
最後には、「雄川の滝」の霧島錦江湾国立公園への編入を記念して、くす玉の開披が行われました。
セレモニーが開催している中でも多くの方がお越しになっており、雄川の滝が有名になっていると実感しました。駐車場は混雑する場合もありますが、初めての方、行ったことがある方も絶景の雄川の滝でぜひ癒されてください。