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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2018年8月13日

2件の記事があります。

2018年08月13日自然に親しむ集い~夏休み自由研究!川の水と生き物調査隊~ 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

8月5日(日)、自然に親しむ集いを実施しました。

自然に親しむ集いは、屋久島自然保護官事務所と屋久島町と(公財)屋久島環境文化財団研修センターが共催で年3回実施している屋久島町民対象の自然観察会です。

平成30年度第1回目は当事務所が主催で、昨年大変好評だった川の水と生き物調査を実施しました。

今年もキャンセル待ちが出るほど多数の応募がありました。

 

当日は良く晴れた真夏日で、絶好の川日和でした。

昨年同様小瀬田にある男川で、15名の参加者と活動しました。

今回は屋久島国立公園パークボランティアの方にも活動補助をお願いし、スタッフとして参加頂きました。

 

最初のレクチャーをする様子

▲最初のレクチャー。川と私たちの生活は密接に関わっていることを説明しました。

 

川の上流へ移動する様子

▲いよいよ川へ出発!まずは上流へ移動。冷たくてとっても気持ちいい!

 

流速を測定する様子

▲流速を計りました。

ウキに300㎝のヒモをつけて流します。

ウキを水に浮かべた瞬間からヒモがピンと張るまで流れた時間を計測すると、流速が計算できます。

今回は6秒だったので、300㎝÷6秒=50/秒(速さはふつう)でした。

 

生き物採集の様子

▲待ちに待った生き物採集!最初の20分間は石の裏にいる指標生物を集中して探しました。

大人も子供も夢中になって、あっという間に採集時間が終わりました。

 

次は採集した生き物とパックテストを使って水質調査です。

調査隊ということで、子供達は調査表にしっかりデータを記入していきます。

 

調査表を記入する参加者の様子

 

調査表を記入する様子

▲調査表にデータを記入する様子。

 

採集した生き物を観察する様子

▲採集した生き物を観察し、指標生物を調べます。

 

採集したテナガエビ

▲大きなテナガエビもいました。

 

指標生物による水質判定

▲調査表に指標生物の数を記入して、水質を判定。

結果は「きれいな水」であることが分かりました。

 

パックテストも使って水質を調べてみました。

 

パックテストの様子

▲亜硝酸態窒素を判定する様子。色は全く付かず、「きれいな水」であることが分かりました。

 

川の調査方法や指標生物を初めて知る人がほとんどでしたが、皆とても楽しんでくれたようです。

川や生き物に触れる良い機会になったのではないでしょうか。

 

この夏は異常な暑さです。皆さんも涼しい川へ遊びに行ってはいかがですか(^^)

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2018年08月13日教職員向けESD研修! 【屋久島地域】

屋久島国立公園 アクティブレンジャー 水川

みなさん、こんにちは!

屋久島自然保護官事務所の水川です。

 

8月1日、夏休み真っ只中の屋久島町立八幡小学校にて教職員のESD研修会が行われ、そこで講話する機会を頂きました。

 

教育のプロの方々を前にどんなことを話すべきか大変悩みましたが、意外と学校現場では環境教育に取り組んでいても「ESD(持続可能な開発のための教育)」の視点が不足していたり、そもそもESDについて詳しく知らないという先生も多いようだったので、ESDとは何かという基本的なことからESDの取り組み方、かつ、今後ESDを進めるうえで参考になればと、屋久島の自然環境や課題、屋久島自然保護官事務所が実施している環境教育等について話しました。

また、SDGs(持続可能な開発目標)についても説明し、SDGsを見据えたESDの取り組みを提案させて頂きました。(残念ながらSDGsを知っている先生はいませんでした。)

 

職員室で教員を前に話す様子

ESD研修会の様子。パワーポイントと配布資料を用いてお話しました。

 

少しでも先生方の参考になる話を...と張り切って準備した発表用パワーポイントは約70枚。(削って、削って、この枚数...)

1時間以上の発表となってしまいましたが、先生方は最後まで熱心に耳を傾けてくださいました。

話が終わってからは、「もう少し詳しく聞いていい?」「○○は世界自然遺産地域?」「とても興味深かった」「大変参考になった」など、嬉しいお言葉を沢山頂きました。

校長先生からは「他の学校にも有意義な研修ができたと報告・宣伝しておきます!」と言って頂きました。

 

学校でESD推進を目指す一方、ESDについて教職員が学ぶ機会が少ないそうです。

まずは校内の教職員でESDについて理解を深めようと、八幡小学校の校長先生が企画した研修会でした。

今回貴重な機会をくださった八幡小学校の先生方に感謝致します。 

 

ESDでは、これまでの「知識伝達型」の受動的な学びのスタイルではなく、グループ活動などの協働的な活動や体験活動を取り入れて児童の主体的な学びを引き出す工夫が求められます。

「本物」に出会い、五感を使って体験し、発見する、気づく。といった学習過程で、私たちの出前授業が活かせると思っています。

今後も学校と連携しながら、持続可能な社会づくりに貢献できればと思います。

 

ESDについて詳しく知りたい方はコチラ↓(環境省HP

https://edu.env.go.jp/whatesd.html

 

SDGsについて詳しくは知りたい方はコチラ↓(環境省HP

https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h29/html/hj17010101.html

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