九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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こんにちは。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
春も落ち着き、うりずんの季節となりました。
沖縄では、暖かくなった春から梅雨入りする5月中旬頃までのさわやかな季節を"うりずん"といいます。
("うりずん"については皆藤アクティブレンジャーの日記で詳しく紹介しています。)
◀鮮やかな新緑もだいぶ緑に
変わってきました。
ちょうどこの季節は、渡り鳥が移動する季節でもあります。
さて、ここで問題です。
日本では何種類の鳥が観察されているでしょうか。
「日本鳥類目録改訂第7版」を読んでみますと、633種の野鳥(外来種を除く)が記録されています。
ではやんばる地域では何種類かといいますと、そのうちの半分以上(約300種以上!)もの野鳥が観察されています。
面積で比較してみると、やんばる地域は日本の0.1%ほどしかありません。
どうしてこんなに狭い範囲でたくさんの野鳥を観ることが出来るのでしょうか?
◀センターの館内展示
カエルの仲間も日本に生息する種類の約1/4(10種/41種)もの種類が生息していて、そのほとんどが沖縄や、やんばるだけに生息する固有種です。
ではなぜ鳥類は300種以上もの種類がみられるのでしょうか。
その秘密が渡り鳥にあります。
ちなみに渡りをせずに、1年を通して同じ場所にいる鳥を留鳥といいます。
やんばる地域に固有の鳥であるこの3種も留鳥です。
◀ヤンバルクイナ
◀ノグチゲラ
◀(ホントウ)アカヒゲ
※この3種は環境省の法律 "種の保存法" で国内希少種に指定されています。
(詳しくはコチラhttp://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/hozonho.html)
その他の留鳥は30種ほどです。
◀(オキナワ)シジュウカラ
◀(リュウキュウ)キジバト
◀イソヒヨドリ などが留鳥
つまり、やんばる地域でみられる鳥の90%、270種以上は渡り鳥なのです!
◀毎年冬にやってくるサシバ
◀春になると子育てのために南方からやってくる(リュウキュウ)アカショウビン
そして、今年の春の渡りの季節では、ちょっと珍しいお客さんが渡りの途中でやんばるに立ち寄ってくれました。
◀ソリハシセイタカシギ
◀ ムラサキサギ
※渡り鳥ではなく日本では八重山諸島の留鳥です。
稀に離れた場所まで飛んで行くことがあります。
やんばるの森や畑、水を張った田んぼは、季節を変えて長距離を渡る鳥たちの大切な生息地や休憩場所になっています。
4月も終わり、サシバの"チンミー"という声が聞こえなくなってさみしいですが、今は入れ変わるようにアカショウビンやサンコウチョウの賑やかな声が聞こえています。
皆さんの地域にも、きっと春の渡り鳥が来ているはずです。
私は昔、東京都内の緑地が残っている場所でオオルリを見たことがあります。
何気ない小さな森や草地も渡り鳥たちにとっては旅の途中のオアシスなのかも知れません。
0.1%のやんばるで沢山の野鳥が観察出来るように、都会の小さな緑地でも楽しい出会いがあるかも知れません。
やんばるはGWが明けてもうすぐ梅雨入りですが、皆さんの住む地域の梅雨入り前のお天気の日には、身近な緑地へお出かけしてはいかがでしょうか。
今月の頑張った一枚 「ヤンバルじゃない"クイナ"」
沖縄へは冬鳥としてやってくるのですが、見つける事が難しい鳥。顔が草で隠れてしまいました。
ヤンバルクイナとどこが違うのか、調べて比べてみてね。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
こんにちは。
やんばる自然保護官事務所アクティブレンジャーの上開地です。
春も落ち着き、うりずんの季節となりました。
沖縄では、暖かくなった春から梅雨入りする5月中旬頃までのさわやかな季節を"うりずん"といいます。
("うりずん"については皆藤アクティブレンジャーの日記で詳しく紹介しています。)
◀鮮やかな新緑もだいぶ緑に
変わってきました。
ちょうどこの季節は、渡り鳥が移動する季節でもあります。
さて、ここで問題です。
日本では何種類の鳥が観察されているでしょうか。
「日本鳥類目録改訂第7版」を読んでみますと、633種の野鳥(外来種を除く)が記録されています。
ではやんばる地域では何種類かといいますと、そのうちの半分以上(約300種以上!)もの野鳥が観察されています。
面積で比較してみると、やんばる地域は日本の0.1%ほどしかありません。
どうしてこんなに狭い範囲でたくさんの野鳥を観ることが出来るのでしょうか?
◀センターの館内展示
カエルの仲間も日本に生息する種類の約1/4(10種/41種)もの種類が生息していて、そのほとんどが沖縄や、やんばるだけに生息する固有種です。
ではなぜ鳥類は300種以上もの種類がみられるのでしょうか。
その秘密が渡り鳥にあります。
ちなみに渡りをせずに、1年を通して同じ場所にいる鳥を留鳥といいます。
やんばる地域に固有の鳥であるこの3種も留鳥です。
◀ヤンバルクイナ
◀ノグチゲラ
◀(ホントウ)アカヒゲ
※この3種は環境省の法律 "種の保存法" で国内希少種に指定されています。
(詳しくはコチラhttp://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/hozonho.html)
その他の留鳥は30種ほどです。
◀(オキナワ)シジュウカラ
◀(リュウキュウ)キジバト
◀イソヒヨドリ などが留鳥
つまり、やんばる地域でみられる鳥の90%、270種以上は渡り鳥なのです!
◀毎年冬にやってくるサシバ
◀春になると子育てのために南方からやってくる(リュウキュウ)アカショウビン
そして、今年の春の渡りの季節では、ちょっと珍しいお客さんが渡りの途中でやんばるに立ち寄ってくれました。
◀ソリハシセイタカシギ
◀ ムラサキサギ
※渡り鳥ではなく日本では八重山諸島の留鳥です。
稀に離れた場所まで飛んで行くことがあります。
やんばるの森や畑、水を張った田んぼは、季節を変えて長距離を渡る鳥たちの大切な生息地や休憩場所になっています。
4月も終わり、サシバの"チンミー"という声が聞こえなくなってさみしいですが、今は入れ変わるようにアカショウビンやサンコウチョウの賑やかな声が聞こえています。
皆さんの地域にも、きっと春の渡り鳥が来ているはずです。
私は昔、東京都内の緑地が残っている場所でオオルリを見たことがあります。
何気ない小さな森や草地も渡り鳥たちにとっては旅の途中のオアシスなのかも知れません。
0.1%のやんばるで沢山の野鳥が観察出来るように、都会の小さな緑地でも楽しい出会いがあるかも知れません。
やんばるはGWが明けてもうすぐ梅雨入りですが、皆さんの住む地域の梅雨入り前のお天気の日には、身近な緑地へお出かけしてはいかがでしょうか。
今月の頑張った一枚 「ヤンバルじゃない"クイナ"」
沖縄へは冬鳥としてやってくるのですが、見つける事が難しい鳥。顔が草で隠れてしまいました。
ヤンバルクイナとどこが違うのか、調べて比べてみてね。