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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2015年10月26日

2件の記事があります。

2015年10月26日ススキまっ盛り!九州自然歩道を歩いてみませんか?【阿蘇地域】

阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田上

スッキリとした秋晴れが続いていますね!山歩きにはもってこいの季節です♪

さて今回は、九州本土をぐるりと1周する『九州自然歩道』について紹介します。ぜーんぶを歩くと2,937km!家族向けのハイキングから本格的な健脚コースまで、様々に自然を楽しむことができます。

阿蘇地域においても、菊池渓谷から内牧-一の宮-中央火口丘-高森を経由して南外輪まで設定されています。

今回はこのうち、南外輪の「清栄山から高森峠」を紹介します。

 

まず「清栄山」。黒岩峠から往復1時間程度のお山、道は歩きやすいが、急坂が3度ほどあるのでゆっくりとマイペースで(一緒に歩いた方は「胸突き八丁」と言ってました)!山頂まではちらちらと南郷谷や南外輪が見え、「カルデラ」を感じることができます。

山頂に着くと、眼前に根子岳・高岳・中岳が現れ、周囲はほぼ360°の視界で、祖母山・くじゅう連山・高千穂・・・ホントに遠~くまで見渡せます。

南郷谷の風景 清栄山山頂

 

しかも、山頂近くには大きな岩があり、よ~く見るとそこには「古代文字」が残っているのです!磁場も強いらしく、方位磁石もくるくる回っちゃいます!不思議岩です。

 

清栄山を下りて、正面の牧野道(放牧地なのでゲートあり)を入るとそのまま高森峠へ歩くことができます。ゲートを入ると草原が広がっていて、コンクリートの舗装路(牧野道)と草原の中を歩く歩道と2パターンありました。せっかくなので草原の中を歩いてみると、歩道というより牛道(牛が歩いてできた道)を歩く感じ・・・少ししゃがむと牛目線になるので、何となく牛の気持ちに近づける気がしました。

ウメバチソウ、リンドウ、ヤマラッキョウ、センブリ、ナンバンギセル・・・秋の花にも出会います!

 もちろん牛もいて「どなた~?」って感じで近づいてきました!

   

     リンドウ           ウメバチソウ         ヤマラッキョウ

 

牛やススキ、秋の花を眺めながら進むと、一旦植林内を歩きますが、高森峠が近づくと再度草原に出ます。こちらの草原では、カワラヒワやノスリがせわしく鳴いていました。

帰りは草原ではなく牧野道を歩いて、行きとは違う景色、違う牛にも遭遇し、楽しめました~♪

 高い空に鱗雲、フワフワ揺れるススキ。とてもすてき!

 

オプションで・・お時間があるなら、「高森殿(どん)の杉」にも寄ることができます!

かつての高森城主が祀られている場所ですが、なんとも不思議な空間。ここだけ別世界、凜とした空気に包まれています。

 高森殿の杉

 

阿蘇カルデラ、五岳、牛、草原風景、草花、かつての高森城など、阿蘇の自然とちょこっと歴史にも触れながら楽しめる自然歩道です、阿蘇の南外輪を歩いてみませんか?

 

*ご参考までに!九州自然歩道のホームページ→ http://www.kltf.info/

 お住まいの近くにも自然歩道があるかもですね。おすすめコースや踏破証などの情報も掲載!

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2015年10月26日漫湖水鳥・湿地センターこどもエコクラブ「清掃活動」

沖縄南部 アクティブレンジャー 知念

 漫湖水鳥・湿地センターの木道に入ってすぐ右手には水路が流れています。

その上流からいろいろなゴミが流れてきており、エコクラブのこどもたちが定期的に

清掃活動を行っています。ところが、今年は極端にゴミの量が減っていることを不思

議に思っていたところ、水路の両側に生えているネピアグラスが水面に達し、ゴミを

せき止めていることが原因だとわかりました。

木道の右手中央を水路が流れています。(2015年10月撮影) 

▲木道  

深い水路で作業をする様子(2015年10月撮影)

▲作業の様子  

 センター職員が大人の腰の高さまである水路部分に入り、伸びたネピアグラスを

伐採したところ、それまでせき止められていたたくさんのゴミが姿を現しました。

私も胴長を履いて足の付け根ほどの深さまで入り、ゴミを集めて岸に揚げ、それを

エコクラブのこどもたちが運ぶという流れ作業を行いました。

 

流木等を集める中学生(2015年10月撮影)

▲流木等を集める中学生  

 よどんだ水に長期間浸かっていたゴミを運ぶのは「汚い」「臭い」「重い」で、

大人にとってもなかなか大変な作業です。ところが、こどもたちは愚痴ひとつこぼ

さず、黙々と作業していました。水面を覆い尽くしたたくさんのゴミを目の当たり

にした時はとても悲しい気持ちになりましたが、こどもたちの姿に勇気をもらい、

彼らをとても頼もしく感じました。沖縄の未来は明るい!です。 

集められたゴミ ボール、ペットボトル、Uバッグに入れられたゴミ、流木等(2015年10月撮影)

▲集められたゴミ

 エコクラブによる木道周辺の清掃活動及びゴミ量の追跡調査の活動状況は、

地元の新聞販売店の協力を得て、集水域内の住民のみなさんへチラシで報告し

ています。また、昨年は住民のみなさんにもご協力を頂き一緒に清掃活動を行

いました。そんな地道な活動が、漫湖や漫湖の生きものたちを守ることにつな

がっているのですね。 

作業後、とてもきれいになった水路の様子(2015年10月撮影)

▲作業を終え、きれいになった水路の様子

 作業をしているこどもたちの様子をたくさん写真に収めたかったのですが、

私の手はヘドロ化した泥一色で作業しながらの撮影は難航。がんばって撮った

写真もピンぼけ等で使えず残念でしたが、雄姿は心に焼き付けておきます。

 エコクラブのみんな!よくがんばりました。おかげで水路はとてもきれいに

なって、ゴミが干潟へ流れるのを止めることができましたよ。

ありがとうございました。

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