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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2015年9月 3日

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2015年09月03日くじゅうの自然が生み出した岩の造形

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 田中

皆様こんにちは。

雨続きのくじゅうでは、いつの間にか夏が終わり、もう1ヶ月すると紅葉が綺麗な時期が訪れます。紅葉時期の10月は多くの方が登山しに来ます。

そこで今回は、AR田中が選抜した紅葉ついでに見てもらいたい、くじゅうの登山道沿いから見れる、「おもしろい形をした岩」をいくつか紹介したいと思います。

まずこちら。通称「さる岩」

 北千里ヶ浜を久住分かれ側から法華院温泉へ歩いて行くと、右手にみえます。猿が岩に腰掛けているように見えます(自分からしたら猿というよりはゴリラに見えます)。猿のように見える岩は全国的にいくつかあり、有名なのは壱岐の猿岩ですね。くじゅうの「さる岩」は昭和の始めからその名前がつけられたようで、登山地図にも名前が載っていることもあり、地元や登山者の中では有名な"ランドマーク"になっています。

次にこちら。田中命名「ヒゲ岩」

 大船山山頂にさしかかる手前、右手の中岳方向を向くとあります。ちょびヒゲの生えたおじさんが北を見ながら故郷を想っているように、田中には見えました。

次はこちら。通称「鏡岩」

久住高原の南登山道を登り、神明水にさしかかる手前左手にあります。

真っ平らな岩で、表面がすべすべしていることから、地元ではいつからかこの名前で呼ばれ始めたそうです。このような平たい岩は、溶岩が小さな窪地に溜まって形成されなければできない形状で、また、岩の断層もはっきりと見えるので、とても珍しいそうです。元々は頂上付近にあった物が何かの影響でずれ動いたのではないかということです。

次にこちら。通称「かめ岩」

「鏡岩」から少し登ったところ、神明水にさしかかる手前右手に見えます。

名前の通り亀の形をしています。植生が見事に甲羅に見えますね。ミヤマキリシマも生えているので、時期になると甲羅の部分にピンク色が混じるようです。

最後はこちらです。

久住分かれから星生山の方向を見上げると彼はいます。

田中命名「しゃくれ岩」

見事にしゃくれています。上から久住分かれから久住山を常に見ており、登山者を見守っているようです。

以上、今回は自然が長年かけて作ったくじゅうの造形美を5点紹介しました。いつもと違う始点で皆様も探してみると新しい発見がありますよ!

今回ご紹介したものの詳細な場所は下の地図をご覧ください。

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