九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
1件の記事があります。
梅雨に入り、毎日雨が降っているためか、阿蘇中岳火口の一部にも湯だまりが確認できた
そうです。白い噴煙はあがりますが噴火活動ではないようです。このまま終息してくれること
を願うばかりです。
・
さて、今年も特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」の駆除活動を行いました。
6月の環境月間の一環として毎年行っているもので、今年で5年目になります。阿蘇郡市
内の2つの自治体と連携し行いました。この日は、地域の親子約60名とパークボランテ
ィアの方々や関係者など合計80名の参加がありました。はじめに、身近な外来生物につ
いて話し、特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」について説明しました。
根っこから引き抜く作業は難しかったようですが、午前中だけで280kgを駆除しました。
別の日の駆除活動では、幹線道路沿いの毎年抜き取っている所は、個体も小さく
なってきて数も減っています。しかし、例年刈り取りをされているところの開花状況を
見に行くと・・・、ごっそり増えていました。それはほとんどが「空き地」や「墓地」です。
行政と相談し、持ち主の方に連絡し了承を得て抜き取り作業を行いました。この日
は10名の参加で300kgを駆除しました。
車などにたまたまくっついて運んでこられた種子が根付いたのか、新しい場所も
増えて重量的には減っていませんでした。
オオキンケイギクの花が咲く5月~7月には、黄色の似たような花が多いため、一般の方
には見分け方も難しいようです。そのため広報の仕方について工夫しました。各自治体の
広報誌などの他に、「花や葉の特徴、なぜ駆除するのか、駆除の仕方など」を盛り込んだ
チラシを作成し、庭に生えているお宅のポストに既存のチラシと共に投函しました。すると
駆除日にはほとんど抜き取ってありました。
特に私たちが危惧しているのは、草原に侵入し繁殖することで、草原景観や多様な
生態系が崩れてしまうことです。
すでに、ある地域では草原のすぐそばでの生育が確認されています。阿蘇を取り巻く
地域の道路沿いなどには、オオキンケイギクの群生を多く見かけます。観光で阿蘇に
来られる際に、車に種がくっついてくることも考えられます。
今後も、周辺地域の方々にも協力いただけるよう分かりやすく伝え、声をかけていき
たいと思います。
その他の「特定外来生物」や外来生物法については環境省のホームページ
「外来生物法」をご覧ください。http://www.env.go.jp/nature/intro/
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
梅雨に入り、毎日雨が降っているためか、阿蘇中岳火口の一部にも湯だまりが確認できた
そうです。白い噴煙はあがりますが噴火活動ではないようです。このまま終息してくれること
を願うばかりです。
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さて、今年も特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」の駆除活動を行いました。
6月の環境月間の一環として毎年行っているもので、今年で5年目になります。阿蘇郡市
内の2つの自治体と連携し行いました。この日は、地域の親子約60名とパークボランテ
ィアの方々や関係者など合計80名の参加がありました。はじめに、身近な外来生物につ
いて話し、特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」について説明しました。
根っこから引き抜く作業は難しかったようですが、午前中だけで280kgを駆除しました。
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別の日の駆除活動では、幹線道路沿いの毎年抜き取っている所は、個体も小さく
なってきて数も減っています。しかし、例年刈り取りをされているところの開花状況を
見に行くと・・・、ごっそり増えていました。それはほとんどが「空き地」や「墓地」です。
行政と相談し、持ち主の方に連絡し了承を得て抜き取り作業を行いました。この日
は10名の参加で300kgを駆除しました。
車などにたまたまくっついて運んでこられた種子が根付いたのか、新しい場所も
増えて重量的には減っていませんでした。
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オオキンケイギクの花が咲く5月~7月には、黄色の似たような花が多いため、一般の方
には見分け方も難しいようです。そのため広報の仕方について工夫しました。各自治体の
広報誌などの他に、「花や葉の特徴、なぜ駆除するのか、駆除の仕方など」を盛り込んだ
チラシを作成し、庭に生えているお宅のポストに既存のチラシと共に投函しました。すると
駆除日にはほとんど抜き取ってありました。
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特に私たちが危惧しているのは、草原に侵入し繁殖することで、草原景観や多様な
生態系が崩れてしまうことです。
すでに、ある地域では草原のすぐそばでの生育が確認されています。阿蘇を取り巻く
地域の道路沿いなどには、オオキンケイギクの群生を多く見かけます。観光で阿蘇に
来られる際に、車に種がくっついてくることも考えられます。
今後も、周辺地域の方々にも協力いただけるよう分かりやすく伝え、声をかけていき
たいと思います。
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その他の「特定外来生物」や外来生物法については環境省のホームページ
「外来生物法」をご覧ください。http://www.env.go.jp/nature/intro/