九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
噴火後3日経過していましたが、新岳からの噴煙は屋久島からも確認でき、噴火の規模が想像されました。人的被害が発生しなかったことが、何よりです。
世界自然遺産の保護管理としては、植生保護柵による植生回復の取り組みやヤクシカの生息状況について現場を確認しました。
西部地域はヤクシカの生息密度が非常に高く、下層植生や萌芽の多くがヤクシカに食べられてしまうなど、生態系に深刻な影響が生じています。そこで環境省では今年3月、西部地域に植生保護柵を設置しました。設置後、半年たらずですが、柵の内側には多くの実生が出ており、その効果を確認できました。
①西部地域から口永良部島を確認 ②植生保護柵内の実生
生態系への影響や農作物への被害から害獣とされるヤクシカですが、古くから利用されてきた屋久島の大切な資源でもあります。政務官にはそんなヤクシカの有効利用に取り組む方々とも意見交換をして頂きました。
ヤクシカを資源として有効活用するために、民間の事業者がシカ肉処理施設を建設中で、その内部を見学させて頂きました。完成すれば、屋久島でヤクシカ肉を販売提供できる唯一の施設になります。楽しみです。
そして、牧原政務官にはAR写真展も見て頂きました。じっくりとご覧頂き、アクティブレンジャーの活動や女性ARの活躍に関心して頂けました。
遺産センターでのAR写真展の開催は8月7日に無事終了しました。期間中にはおよそ400名の方に来て頂きました。どうもありがとうございました。
次は8月16日から9月4日まで、霧島錦江湾国立公園の「えびのエコミュージアムセンター」での開催になります。近くにお越しの際はぜひ足をお運び下さい。