ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2014年8月 8日

2件の記事があります。

2014年08月08日子どもパークレンジャー【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 くじゅう アクティブレンジャー 田中

 梅雨明けのはずのくじゅうですが台風の影響で雨風が絶えない日々です。
7月28日~7月29まで、久住(くじゅう)高原の沢水(そうみ)キャンプ場にて、「子どもパークレンジャー」事業として1泊2日のキャンプを実施しました。子どもパークレンジャーとは、小学生を対象に、国立公園の保護や管理、調査などをしている環境省の「レンジャー」の仕事を体験してもらい、自然保護や環境保全の大切さを伝える環境教育活動です。
 今年は、20名の子どもパークレンジャーと一緒に、増水時にしか現れない幻の本山滝までハイキングをしたり、キャンプ場内にある大野川の源流部で生きもの探索をしたりと、2日にわたって様々な活動を通して自然と親しみました。
1日目は幻の滝までハイキング。みんなぜえぜえ言いながら何とか到着しましたが、滝壺付近はとても涼しく、疲れ切った子どもたちの顔に笑みが戻りました。キャンプ場に戻ってからは草原で昆虫採集。野焼きによって保たれている草原の昆虫を夢中になって追いかけていました。(もちろん私も)


 夜は自分たちでご飯を作りますが、今回はそのための「火起こし」から挑戦しました。これがなかなか難しく、子どもたちみんな苦戦しました。レンジャーも苦戦していました。

 2日目は大野川の源流部で生きもの探し。タモ網を持って石の下などをすくってみるとカワゲラ、ヘビトンボの幼虫やサワガニ、プラナリアなど、きれいな水に棲む生きものがたくさん採れました。川の生きものを通じて様々な新しい発見とたくさんの学びを得ることができました。

 沢水キャンプ場は草原と森林と源流に囲まれた所ですので、環境も生きものも多種多様です。
そんな大自然に囲まれて過ごした2日間は子どもたちに多くの知識、経験、そして一夏のかけがえのない思い出を残したことと思います。こういう活動を経て、少しでも自然の大切さやたのしさを感じてもらえたら嬉しいですね。
2日間ありがとうございました。

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2014年08月08日夏休み自然観察会「自然カメラマンになろう!」活動報告 【奄美地域】

奄美 アクティブレンジャー 牧野

 うがみんしょ~らん!(こんにちは!)奄美野生生物保護センターの松田です。長かった梅雨も終わり、奄美地方は夏らしい真っ青な空が広がっています。

 奄美野生生物保護センターでは、夏の「自然に親しむ運動」期間に、子どもたちの夏休みの自由課題にも最適な自然ふれあい行事を実施しています。今年度の第一回目は、昨年度も実施し好評だった「自然カメラマンになろう!」を、7月28日(月)に奄美市住用町の役勝川で実施しましたので、ご報告いたします。




 今回も奄美自然学校代表の永江さんに講師をお願いしました。その永江先生から、まずは川での観察時の注意点や、生きものをカメラで撮影する際のコツなどをレクチャーしていただきました。たくさん撮ること、寄ったり引いたり様々な角度から写してみることなど、具体的なアドバイスを受け、カメラマンに挑戦です!
 この役勝川はリュウキュウアユやテナガエビ、ヨシノボリなどが生息するなど、川の環境は素晴らしく、また周りを取り巻く森も自然度が高く、このような観察会には最高のフィールドです。
 最初は控えめだった子供たちも、慣れてくると全身水に浸かって楽しそうにしていました。




 観察会終了後は近くの施設の研修室で、撮影した画像のベストショットの発表を行いました。川の中の生きものだけでなく、涼しげな風景やセミの死骸に群がっているクロスズメバチなどをベストショットに選んだ子供たちもいて、中々興味深かったです。子供たちの感性って素晴らしいなと感じた瞬間でした。



 最後の記念写真!参加者の方々のご協力もあり、当日は事故やケガ等もなく無事に終えることができました。楽しそうな顔が並んでいますね!

【今日の一枚】


・「リュウキュウアオヘビ」
・トカラ列島の宝島・小宝島と奄美・沖縄の島々に広く生息しています。背面は緑色や茶色で、腹面は白色や鮮やかな黄色です。無毒で全長は70~80cmになります。

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