九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
阿蘇地域では、登山者の遭難事故防止や遭難事故に対する迅速かつ的確な捜索救助活動を推進することを目的に、関係官公署、市町村、消防団体、山岳団体、自然公園指導員などで、阿蘇山遭難事故防止対策協議会(通称:遭対協)が組織されています。
遭対協による登山ルート点検は夏山登山シーズンに毎年実施されており、8月2日の高岳・中岳ルート点検では、23名が4ルートに分かれて点検を行いました。
危険箇所や不明瞭なルートの道しるべのためにスプレーで印を付ける作業や、ルート上の草・雑木・浮き石・落石の除去、標識の破損や文字の確認などを行いながら登山をしました。
阿蘇の山は他の九州の山々と比べるとルートも比較的短いものが多いので、手軽に登山できると感じている方もいるようですが、やはり山の天気は変わりやすく、火山ガスの流れや濃霧時の方向確認、気温の変化には特に注意が必要です。
ルート点検当日も高岳山頂では見晴らしが良く、青空が見えていたのですが、30分ほど離れた中岳山頂付近では霧がかかり、火山ガス(硫黄臭)が立ちこめていて、場所によっては鼻や口を塞ぐほどでした。
登山をする際には体調を整え、天候の確認、しっかりとした登山の服装・装備を準備し、余裕ある行程で登山をして下さい。