九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
昨年から奄美野生生物保護センターでは大和村役場・奄美海洋生物研究会と協力し、大和村内の海岸でウミガメの産卵調査を開始しています。今年は5月22日から始まりました。
まずは昨年の調査結果(大和村内並びに奄美大島)からお知らせします。
アカウミガメについては、北太平洋における唯一の産卵地である日本の産卵総数の4.1%を奄美大島が占めるとのことです。
また、熱帯から亜熱帯海域を主な繁殖地とするアオウミガメについても、奄美大島は、小笠原諸島に次ぐ産卵の多い地域となり、南西諸島産卵個体群の総産卵数の28.7%を占め、日本有数のアオウミガメの産卵地であることが明らかとなったそうです。(奄美海洋生物研究会「平成24年度奄美大島ウミガメ上陸産卵全島調査結果報告書」)
う~ん、恐るべし奄美大島!というわけで、今年も暑かろうが雨が降ろうがひたすら浜を歩いてウミガメさんの上陸痕を探す日々が始まったのでした。5月22日の調査では、アカウミガメ上陸21・産卵4、アオウミガメ上陸1・産卵0、不明上陸3・産卵1とたくさんの上陸痕の確認がありました。
【今日の一枚】
・「リュウキュウイノシシによるウミガメの卵の食害」
・5月22日の調査で確認されました。昨年度の調査でも全く同じ海岸で確認されています。