九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
1件の記事があります。
ページ先頭へ↑
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
くじゅうも日中はポカポカ陽気の日が多くなってきました。
と思ったら、19日にまた雪が。
しかし、野焼きの終わったタデ原にはサクラソウの花が咲きはじめ、いよいよ花の季節が始まりを迎えています。
さて、先日、久住山への主要ルートである牧ノ戸峠から久住山方面へ巡視に行ってきました。
登山道は雪解けの後でドロドロの場所もありましたが、踏圧や雨水の掘削で樹木の根が丸裸になっているような場所が多くあり、山へのダメージの深刻さを目の当たりにしました。
このままでは、生き物たちのすみかが奪われ、私たちも野草や樹木の花々を将来的に楽しめなくなる恐れもあります。
今回は、雨水による土壌の流出と登山道の崩壊が懸念される場所で水切りを造成しました。
今年度もあと1カ月半で本格的な登山期がスタート。
自然への影響を軽減し、自然回復を促す保全を登山シーズンを前にすすめていきたいと思います。