対馬野生生物保護センター

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環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第39号

 

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交通事故に遭い保護されていたヤマネコ野生に帰る!!!


豊玉町でヤマネコを保護

10月15日に豊玉町の国道上で、交通事故に遭った若いオスのヤマネコが保護され、野生復帰に向けて対馬野生生物保護センターで治療することになりました(事故に遭ったものの軽傷で済んだことから、この記事ではラッキーと呼ぶことにします)。保護された直後は後肢に不自然な動きが見られましたが、みるみるうちに回復して、やがて野外ケージで元気に動き回るようになりました。


野生復帰後の追跡調査の結果

 ラッキーの治療経過は良好で、11月27日に野生復帰させることになりました。交通事故で保護したヤマネコを、再び野生に帰すことができるのはとても稀なケースです(ラッキーという名前は伊達じゃありません!)。さらには、若いヤマネコが自分のすみか(なわばり)を持ち、一人前の大人になれる可能性は決して高くありません。元気になったヤマネコを野生に帰すことはとても喜ばしいのですが、同時に不安なことも多いのです。一人で餌を捕って元気に暮らしていけるのか、交通量の多い道路周辺に留まっていないか、鶏小屋を襲ったりしていないか・・・などなど。


 そこで、今回ラッキーには首輪型の電波発信機を装着して、野生復帰後の動向を追跡することにしました(ラッキーは若く、これから成長することを考慮して、発信機はなるべく軽く、首輪も短期間で自然に脱落するようにしました)。野生復帰の瞬間は元気よく外へ飛び出していったラッキーでしたが、それから数日間は野生復帰場所近くのとても狭い範囲で生活していました。数日経って野外の環境にも少しずつ慣れてきたのでしょうか、12月1日からラッキーは田地区から大綱地区、志多浦地区へと移動していきました(周辺住民の皆さん、調査へのご理解ご協力ありがとうございました)。ところが、12月4日以降は動きが見られず、ラッキーが衰弱して動けなくなっているのかもしれない・・・と、職員の間に不安がよぎりました。そこで、周辺を捜索したところ、首輪が切れて脱落していた発信機を発見しました。

 この時期、若いオスのヤマネコは生まれ育った土地を離れ、自分のなわばりを持てる場所を探して放浪します。ラッキーも自分の安住の地を探して、長く厳しい旅に出ているのです。頑張れラッキー!!!
(図:ラッキーの行動軌跡(11月27日〜12月4日))


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