対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第36号

 

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2006年度 海鳥油汚染被害状況


 2006年の2月から3月にかけて、対馬近海で114件の海鳥油汚染被害が発生した事件を受けて、2007年も1月から3月にかけて状況把握のための漂着物調査を行いました。

※昨年の被害詳細はとらやまの森32号をご参照ください。

 今回は1月19日に上県町佐護湊にて発見されたシロエリオオハムが最初の被害確認となりました。早期の発見により、昨年を上回る被害が予想されましたが、最終的に29件の海鳥の被害が確認されました。

 西海岸で被害が多く確認され、被害に遭った鳥の種類もアビ類が主となり昨年と同様の傾向が見られましたが、今回は今まで確認されていなかったカイツブリ類の被害が新たに確認されました。


表 状況別海鳥被害件数一覧

状況別 計(件)
油汚染固体の目撃 19
保護 0
死体回収 10
被害合計 29

 今回も対馬市民を中心に島内外の多くのボランティアの方々にご協力いただきました。今回は救護がなかったこともあり、状況把握調査と漂着油・廃油缶の回収が主な活動となりました。皆様どうもありがとうございました。

アビ

前回同様、被害の多かったアビ類(写真はアビ)


カンムリカイツブリ

新たに被害が確認されたカンムリカイツブリ


漂着ドラム

漂着ドラム缶回収作業。放置すると中の油が海に流出してしまいます。



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