対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第35号

 

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市民、ボランティア、企業、行政、みんなが参加する「舟志の森づくり」スタート


市民、ボランティア、企業、行政、
みんなが参加する「舟志の森づくり」スタート

 寒さが一段と厳しくなり、ツシマヤマネコにとっては恋(繁殖)の季節となりました。ヤマネコが恋をし、餌を捕り、休み、そして仔育てをするにしても、対馬の森林はヤマネコにとって最も重要な生息環境です。ヤマネコが安心して暮らせる森というのは、私たちにとっても、他のいろんな動物たちにとっても豊かであることを意味しています。

 市民ボランティアグループ「ツシマヤマネコ応援団」では、2003年秋からとらやまの森再生プロジェクトを立ち上げ、「ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然と共に生きる森づくり」として、どんぐりの苗づくりを行ってきました。その中で、育てた苗を「どこに植えるか」という植樹地の問題に悩まされてきましたが、2007年度から対馬市上対馬町舟志区にある住友大阪セメント株式会社(本社:東京都千代田区)の所有する約16haの森林(以下、舟志の森)を植樹地として使わせていただけることになりました。

 舟志の森は、セメントの副原料である粘土を採取する目的で1989年に同社によって買収されました。しかし、セメント需要の減少や粘土に代わる原料の利用拡大等により粘土は採取されず、開発は凍結されました。植樹地を探す中、地元舟志のツシマヤマネコ応援団の会員からの発案がきっかけとなり、舟志区、ツシマヤマネコ応援団、対馬市、住友大阪セメント株式会社が協働しながら森づくりを推進していくことになりました。

 今後、舟志の森づくり推進委員会を立ち上げ、「森林管理を進めることで、森林の質を向上させ、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の野生生物の保全に取組み、人と自然が共生するモデル林を確立すること、また、市民、企業、行政、ボランティア団体の協働を通じて、森林保全及び野生生物保全に対する意識の向上を図ること」を目的に舟志の森づくりを進めていきます。

 写真:舟志の森位置図

舟志の森づくり植樹祭 開催!

開催日時:2007年3月25日(日)午前中
集合場所:舟志小学校跡地

※要申込み(申込先:0920-84-5577 対馬野生生物保護センター)※イベント保険料として参加費100円。少雨決行

 舟志の森づくりの一環として、植樹祭を開催します。植樹祭が行われる場所は、舟志の森の中でも特にスギやヒノキが密生していた場所で、皆伐を行った後、ツシマヤマネコ応援団が育ててきた広葉樹の苗を植樹します。お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。


 写真:応援団が育ててきた広葉樹の苗


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