対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第17号

 

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木庭作(こばさく)で麦を収穫


 6月、梅雨の合間をぬって、中山地区で行っていた木庭作で、麦の刈り取りを行いました。この木庭作は、ヤマネコのための環境作りの一環として、エサとなるネズミを増やすために作ったものです。種を播くのが遅かったので、収穫できるまでに育つか心配でしたが、黄金に色づいた麦が一面に実っていました。


 刈り始めてしばらくすると、カヤネズミの巣が見つかりました。その後も次々に巣は見つかり、最終的には10ヶ所で確認できました。刈り取った麦は全て持ちかえらず、ネズミのために一部残すことにしました。
 今年度は、いろいろな環境でいろいろな作物をつくっていく予定です。
(写真:麦の刈り取りの時に見つかったカヤネズミの巣)




GOGO! ボランティア活動開始

 今号から、センターでボランティア活動を行っている方に、センターや活動についての感想を書いて頂くコーナーを設けました。第1回目は、一番早くにボランティア活動を始めたN.Aさんです。

 年末年始に事故や罠で死んだり怪我をしたヤマネコの話を聞き、鶏小屋の補強修理を友人と手伝ったのがセンターとのつき合いの始まりです。環境省=堅いイメージがあったのですが、実際は気さくな人たちです。地元にとけ込もうと努力されていますので、調査等で見かけたら気軽に声をかけてみてください。怪我をしたヤマネコの保護と治療、野生復帰訓練、放逐後の監視(アンテナを持ってうろついている・かなり怪しい)等、面白い話が聞けるかもしれませんよ。センターを尋ねた時に、ボランティアに参加したいと言えば、自分に出来そうなことを紹介してもらえます。私は林道で痕跡調査(ウンチ拾い)を手伝っています。
 センターの研究室は化粧品ではなく、ヤマネコのウンチの匂いがします・・・。

 虫が苦手なM.Yさん、夜中に一人で調査に出るN.Mさん、料理上手なA.Mさん、これからどう化けるか楽しみなY.Iさん、またウンチですか?と言うS.Aさん、大変な仕事ですが、頑張ってください!
(写真:鶏小屋修理の様子)




ツシマヤマネコニュース

5月~7月のツシマヤマネコニュース

  • 5月12日 Mm-13交通事故で保護収容
  • 5月20日 Fm-12野生復帰
  • 5月30日 Fs-11福岡市動物園へ移送 ※1
  • 6月20日 Mm-13野生復帰
  • 7月11日 仔ネコの性別が判明 ※2

※1 Fs-11は昨年12月にトラバサミにかかって保護されたメス。左足を切断しており、野生復帰が困難であるため動物園で繁殖に参加します。

※2 福岡市動物園で4月9日に誕生した2頭の仔ネコが、オスメス1頭ずつであることがわかりました。オスが育っているのは今回が初めてです。今後の繁殖が期待されます。


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