対馬野生生物保護センター

[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第8号9ページ ]


とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第8号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11


対馬野生生物保護センターの活動から


ツシマヤマネコ交通事故死体の発見

 1月23日に上県町内の御獄登山道近くの国道上で、ツシマヤマネコの死体が発見されました。
センターで調べたところ、体重2580gのメスの成獣で、乳頭の状態(乳首が伸びていた)から、週去に出産の経験があると思われました。骨折は確認できませんでしたが口からかなりの出血をしており、車にはねられた可能性が高いと思われます。死体はこの付近では1998年11月22に目撃情報があり、12月1日には若いオスの死体が見つかっています。ツシマヤマネコがよく横断するところだと考えられますので、ここを通行する際にはご注意下さい。

 2月17日21:30頃、上県町鹿見の県道上でツシマヤマネコの死体が発見されました。体重4250gのオスの成獣で、出血は少なかったのですが、頭部が複雑骨折している様子だったことから、交通事故が原因で死んだもの(ロードキル)と考えられます。

 ツシマヤマネコについては6種類の伝染性ウィルスを検査しています(3ページ参照)。今回の死体は2個体とも6種類すべてにおいて陰性(ウィルスをもっていない)と判定されました。上記の死体は鹿児島大学に送り、現在死因などの詳しい検査を行ってもらっています。詳しい結果は次号でお伝えする予定です。

リーフレットの完成と配布

リーフレット

 前号でお伝えした「ツシマヤマネコ」のリーフレットが12月上旬に完成しました。これは少しでも多くの方にツシマヤマネコの生態や現状・イエネコとの見分け方を知っていただくために、長崎県が中心となって作成した物です。B4サイズの紙を三つ折りにした形で、できるだけ見やすいようにとなるべく多くの写真を使いました。この中には職員のMkくんも登場!
 各町の役場を通じて島内の全世帯への配布もお願いしてあります。現在は対馬野生生物保護センターのカウンターから自由に持ち帰っていただけるようにしていますので、ご来館の際はぜひお持ち帰りになり、周りの方にも配って、ツシマヤマネコのPRにご協力下さい。


続いてポストカードを作成!

 上記の「ツシマヤマネコ」リーフレットに続き、長崎県はツシマヤマネコの写真入りポストカードを作成しました。2月下旬からセンターで配布を開始していますので、ご来館の記念にツシマヤマネコのPRを兼ねて遠くの方へお便りを、というのはいかがでしょうか?  <E>


とらやまの森第8号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11


[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第8号9ページ ]