対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第2号

 

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対馬野生生物保護センターの活動から


ツシマヤマネコ飼育開始準備

 1996年12月5日、飼育下繁殖のために1頭のツシマヤマネコが捕獲されました。翌日福岡市動物園に運ばれ、検疫を受けた結果、このヤマネコはFIV(猫免疫不全ウィルス)・FCoV(猫コロナウィルス)を持っていることがわかりました。他のネコ科動物への感染を防ぐため、動物園から鹿児島大学獣医学科へ移され、現在も飼育されています。
 ウィルスは持っているものの、発症はしておらず、元気だということです。
 対馬野生生物保護センターでは、このヤマネコを対馬で隔離飼育するため、検疫機能を備えた「検疫隔離飼育舎」をセンター本館南側に建設し、飼育準備を進めています。この準備もほとんど整いました。移送の時期はヤマネコの体調を見ながら検討していきますが、今年の秋には対馬に戻ってくる予定です。

「ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会」設置

 6月12日、レクチャールームにおいて「ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会」が設置され、第1回の会合が開かれました。これは「種の保存法」に基づいて環境庁・農林水産省が告示した「ツシマヤマネコ保護増殖事業計画」をふまえ、効果的な事業の推進をめざして連携の確保を図るため、関係行政機関が集まって開催されたものです。
 簡単に言えば、ツシマヤマネコの保護事業を進めやすくするために、関係者がもっと連絡しあい協力しあおう、というものです。
 今回集まったのは、環境庁・林野庁・長崎県・対馬町村組合・上県町・上対馬町。それぞれが行ってきた保護事業の報告が行われました。また、交通事故防止対策について話し合われ、広報活動を行う、警察にも協力を依頼する、などの意見が出されました。
 ツシマヤマネコの保護事業の新しい一歩が踏み出されました。


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