対馬野生生物保護センター

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2007年1月7日:ツシマヤマネコの保護収容

2007年1月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコの保護収容

投稿者:佐々木 投稿日:2007/01/09(Tue) 16:16 No.128

<概要>
 平成19年1月7日(日)、上県町佐護(さご)友谷(ともや)において、ツシマヤマネコが鶏小屋に入っているのが発見され、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。このツシマヤマネコは、昨年10月3日にとらばさみにかかり保護された個体です。
 今後、疾病等の検査結果を踏まえ個体の取り扱いを判断します。

1.保護された経緯
 上県町佐護友谷において、午前3時頃に住民の方が鶏小屋にツシマヤマネコが入っているのを発見し、ツシマヤマネコを守る会の会長山村辰美氏を経由してセンターに連絡があり、職員が現場へ出向き保護し、午前9時35分にセンターに収容しました。このツシマヤマネコにはマイクロチップが入っており、その番号から、昨年10月3日に佐護中山においてとらばさみにかかり保護された個体であることがわかりました。

2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:成獣(老齢)
(3)体重:4,120g
(4)全長:85.5cm(頭胴長 59.5cm)
(5)個体の状況:目立った外傷はなく、健康状態は正常。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 疾病等の有無を検査中であり、それらの結果を踏まえ個体の今後の取り扱いを判断することとしています。

4.当該個体の経緯
  平成18年10月3日:上県町佐護中山でとらばさみにかかり保護
  平成18年11月3日:上県町佐護中山で野生復帰
  平成19年1月7日:上県町佐護友谷で鶏小屋に入り保護