対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2006年) >> 2006年11月のヤマネコニュース

2006年11月12日:ツシマヤマネコの死体収容(交通事故)

2006年11月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコの死体収容(交通事故)

投稿者:佐々木 投稿日:2006/11/13(Mon) 15:04 No.120

<概要>
平成18年11月12日(日)、対馬市上県町深山(みやま)において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見され、対馬野生生物保護センターに収容しました。発見者の情報から交通事故直後であったものと考えられます。これで、平成18年度の交通事故は4件目となりました。

1.発見日時:平成18年11月12日(日)午後11時00分頃

2.発見場所:対馬市上県町深山の国道

3.発見の経緯
 道路上で死んでいるツシマヤマネコを「ツシマヤマネコを守る会」会長の山村辰美氏が発見され、対馬野生生物保護センターに連絡があり、同日、センターの職員が死体を収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:1,610g
(4)全長:63.1cm(頭胴長41.2cm)
(5)死体の状態:発見者の情報から、死亡時間は発見された直前であったものと推察されます。
(6)死因:頭部の骨折、道路の車道上に死体があったことから、交通事故により死亡したものと推察されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 平成18年度は4件目の交通事故事例です。なお、平成4年以降41件目の交通事故となりますが、その内、36件でツシマヤマネコが死亡しています。
 仔ネコが親離れの季節を迎え、交通事故に遭遇する危険性が増大しています。運転をされる方は、スピードを落とし安全運転に心がけて下さい。万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合などは、速やかに対馬野生生物保護センター等にご連絡下さるようお願いします。