対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2006年) >> 2006年10月のヤマネコニュース

2006年10月18日:ツシマヤマネコの死体収容について

2006年10月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコの死体収容について

投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/19(Thu) 11:24 No.113

 平成18年10月18日(水)、対馬市峰町木坂(きさか)において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見され、対馬野生生物保護センターに収容しました。個体の状況から考えて、17日夜から18日早朝にかけて交通事故にあったものと考えられます。

1.発見日時
 平成18年10月18日(水)午前8時30分頃

2.発見場所
 対馬市峰町木坂の県道

3.発見の経緯
 午前8時30分頃に、道路上で死んでいるツシマヤマネコを地域住民の方が発見し、長崎県対馬地方局を通じて対馬野生生物保護センターに連絡がありました。その後、センターの職員が死体をセンターに収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:1,240g
(4)全長:635㎜(頭胴長432㎜)
(5)死体の状態:
 発見当時すでに死後硬直していたことから、17日夜から18日早朝にかけて死亡したものと推察されます。
(6)死因:
 頭蓋骨及び左前肢の骨折、道路の車道上に死体があったことから、交通事故により死亡したものと推察されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 平成4年以降39件目の交通事故で、うち34件でツシマヤマネコが死亡しています。平成17年度は5件の交通事故があり、いずれも死亡した状態で発見されています。平成18年度は2件目の交通事故事例です。
 これから、仔ネコが親離れをする季節を迎え、例年交通事故に遭遇する危険性が増大します。運転をされる方は、スピードを落とし安全運転に心がけ、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかに対馬野生生物保護センターなどにご連絡下さるようお願いします。