対馬野生生物保護センター

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2006年5月:センター自然ふれあいイベント 対馬の昆虫観察会

2006年5月の活動

 5月21日(日)、対馬の自然と生き物の会の境 良朗 先生をお迎えして、対馬の昆虫観察会を行いました。参加者は24名と大盛況。虫取り網を持った子供がたくさん参加してくれました。

 はじめに境先生から対馬の昆虫の特色と魅力について、先生の運営されているHP「対馬の昆虫館」の昆虫画像を用いて紹介していただきました。
 対馬ならではの昆虫の世界を学ぶ中で、日本では対馬にしかいない「タイワンモンシロチョウ」が数年前から激減しているというお話も伺い、タイワンモンシロチョウの今後が心配されました。

 お話の中では昆虫採集の道具やおすすめの昆虫図鑑についても紹介していただきました。
 境先生の昆虫標本も見せていただきました。この箱に入れてきちんと管理すれば、標本が数十年も持つそうです。

 お話の後は、実際に棹崎公園に昆虫を探しに出かけました。
 日差しが強すぎたのと、ノアザミの開花が遅れていたこともあり、残念ながら昆虫はそう多くはありませんでした。そんな中でも子供たちは虫を発見し、追いかけて元気に走り回っていました。

 途中、韓国から到着したばかりの渡り途中のハチクマの群れを観察することができました。
 国境の島ならではの思わぬ珍客に盛り上がりました。

 チョウの仲間は写真のモンキアゲハの他、ナミアゲハやベニシジミが観察できました。

 ハチは写真のクマバチの他、ツシマコマルハナバチなど。
 クマバチは針を持っておらず、刺すことはしないそうです。境先生が捕まえて実際に針がないことを見せてくれました。

 対馬の昆虫類はこれからが見頃!6月中頃になると、みんなが大好きなクワガタの仲間も現れます。
 今回紹介していただいた対馬ならではの昆虫類を探してみるのも面白いかもしれませんね。