対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2004年) >> 2004年6月の活動

2004年6月:センターの活動日誌・ヤマネコ

2004年6月の活動

眠る子ネコを見ながら

ツシマヤマネコの仔猫

投稿者:大林 投稿日:2004/06/30(水曜) 23:27

日曜日の夜中に国道382号の路上にいるツシマヤマネコの子供を保護しました(詳細はもぎたてニュース参照)。
先週交通事故死したメスの解剖結果から、今年子供を産んだ可能性があるということ、地域住民が小さなヤマネコを見かけたとの情報がセンターに入りました。関係者が話し、これは保護しなくてはということでセンター職員やボランティアが、捕獲用器具を設置したり、夜通しパトロールをしてた中で、27日の夜23:30に無事路上にいる子ネコを保護しました。
子ネコは保護時は490gと非常に小さく、痩せており、さらに非常に空腹状態でした(今は大分元気になりました)。
一つ間違えば親と同じくはねられたり、餓死したり、野良犬にやられたりで死んでしまう可能性があった中で、本当に奇跡的な保護であったと正直思っています。(私は奇跡という言葉は普段使いませんが、あえて使います。またこれほどの大きさの子ネコを保護しようとしてできたのはセンターでも当然初めてです)
地域住民の方の情報提供とボランティアの方の捕獲への尽力、センター職員のがんばり、何一つかけてもダメだったと思います。とにかく感謝したい気持ちでいっぱいです。
そして私にとってはヤマネコ保護への一つの形が見えたことも大きな収穫の一つです。

218日とメスネコ

投稿者:大林 投稿日:2004/06/21(月曜) 15:04

題名をみてピント来られる方もおられるかもしれません。
ヤマネコの交通事故が昨夜起こり、大人のメスが死にました(前回から218日目でした。詳しくはもぎたてニュース参照)。最近交通事故がずっと起きていなくて、これがずっと続けばよいなー、と思っていた中での事故でした。
今回の個体については不明ですが、この時期のメスは子育てをしていることが多く、母ねこが死ぬと子ねこも死んでしまう確率が非常に高いです。そう言う意味でこの時期のメスの交通事故は非常に影響の大きい交通事故です。
皆様もこの時期対馬を運転する際には十分注意してください。
我々も交通事故が起こらないようにするにはどうしたらよいか、急いで対策をとらなければと、再認識しました。

かたち

ツシマヤマネコ

投稿者:檜山 投稿日:2004/06/03(木曜) 16:26

 みなさん、センターHPのTOPページの中段あたりに、「ツシマヤマネコ交通事故無事故記録日数」と銘打たれたカウンターがあるのにお気づきでしょうか?ヤマネコが交通事故に遭わず無事一日を終えることができるたび、数を重ねていくカウンターです。 このカウンターが今日、200日目に到達しました。みんなのヤマネコへの思いやりが、連続無事故記録200日という「かたち」となって表れたのだと思います。
 少し気は早いのですが、このまま順調にいけば9月11日に連続300日。そして11月5日には無事故記録が丸一年を迎えることになります。そしてこの記録が2年、3年そして4年・・・と続いていくことを願うばかりです。みんなのちょっとした心配りが、大きなかたちとなって表れることを。