対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2004年) >> 2004年5月の活動

2004年5月:センターの活動日誌・動物編

2004年5月の活動

ヘンなの。

変な蛾

投稿者:檜山 投稿日:2004/05/27(木曜) 20:14

 暖かくなってきたこの時期、朝ヤマネコの世話をするためにケージ内に入ると、夜の間に灯りに集まってきたたくさんの蛾がいます。そのほとんどが、できるだけ体を平たくして目立たないようにじっとしています。なかにはひっそりそのまま死んでいる蛾もいます。
 がしかしっ!やっぱりいました。ヘンなのが。なんだかわかんないけど、とてもがんばっています。上半身を反り起こして、おまけにおしりまで反り上げてます。かなり目立っています。何のためにこんな姿勢でいるのか、まったくもって不明です。それにどう考えてもこの姿勢はつらいハズ。
 しかしぐるっと見渡してみると、彼らの仲間は皆一様に同じ姿勢でじっとしています。だれ独りとしてこっそりサボって平たくなってるヤツはいません。不思議です。なぜ、彼らはこのヘンなポーズをとり続けるのでしょうか?
 この蛾を良く見てみると、前肢は使わず後ろの2対の肢を使って立っています。そして何よりも肢が長い。相当長い。この長い肢をつかって写真のように突っ立っているようです。「これでもか」と言わんばかりに。

 これで解決です。どうやら彼らの間ではこれがナウいのです。きっと肢の長いほうがモテるんです。だからみんなこうやって一様にヘンんなポーズで、「オレの肢、長くて邪魔なんだよなぁ~」と言わんばかりに相手に見せつけ合ってるんです。ただみんな見せつけ合っているにしては、てんでバラバラの方向を向いているのが気になります。でもきっとこれも彼らが複眼だから問題ないのでしょう。きっと他が気なってチラチラ見てるに違いありません。「ふっ、短足め」ってなかんじで。
ちなみにこの蛾、名前をオオウスベニトガリメイガといいます。やっぱり尖がってるのがカッコイイようです。不良です。ツッパリです。自然はホントに不思議です。

原色

ツシマナメクジ

投稿者:大林 投稿日:2004/05/25(火曜) 19:57

 対馬は今はGW前から始まっていた田植えが最後のピークを迎えようとしています。
 出張やなんやといろいろ重なって先週日誌を投稿できなかったのですが、その間にいろいろな生き物と会ったり、自然の移り変わりを感じたりしました。その中で今回選んだのが、これです。 これも対馬に行く前から見たい見たいと思っていたものです。
 本当に見事にオレンジ色ですね。対馬では「ウニ」と呼ばれているみたいです。色を見て納得ですね。本当の名前は「ツシマナメクジ」対馬固有の生き物です。
 それにしても彼らは何でこんな色になったんでしょうね?私に見つかったように、かなり目立って他の生き物に食べられてしまうかと思うんですが、現在に生き残っているからにはその色になることによって何か有利な点があるんでしょう。きっと。

対馬の海獣類

投稿者:村山 投稿日:2004/05/20(木曜) 00:44

対馬の海にはどんな動物が居るのでしょう。先日、木村さんが20頭ほどのイルカの群れを豆酘崎で見たそうです。まだ対馬では海の哺乳類を見たことがないので、とても羨ましいです。海流の中にある対馬の周辺には思いのほか多くの哺乳類もやってくるのでしょうか。まだまだ未知の世界が沢山あるものですね。

明日は厳原で会議です。途中でどんな動物に出会うかも外勤の楽しみです。

センターに来館者・・・

投稿者:阿比留 投稿日:2004/05/15(土曜) 22:43

 今日は、センターに出勤してみると早くも来館者が・・・?とおもいきや、それはなんとツシマサンショウウオ〈オス?メス?〉でした。実はこのサンショウウオは、昨日の木村さんの日誌に写っていた来館者です。あまり元気がなかったので木村さんがエサをいろいろとあたえましたが食べません、そこで自然にもどすことが一番よいのではとゆうことになり戻しました。元気でいてね・・・「とても可愛い来館者でした」。

このようにセンターには、人間の来館者以外にも様々な生き物が訪れます。あなたもセンターに来てみませんか、何かに出会えるかもしれませんよ。スタッフ一同お待ちしています。

佐護小学校のみんなへ

ツシマサンショウウオ

投稿者:木村 投稿日:2004/05/14(金曜) 23:24

こんにちは!今日もみんなは元気いっぱいですか?水曜日は、みんなといっしょに佐護小学校の周りのふしぎをたくさん発見することができて、とっても楽しかったです。またいっしょに佐護たんけんしようね!

今日は、ねんがんのツシマサンショウウオを見てしまいました!親切な人が、「ツシマサンショウウオがいるから見においで」と、れんらくをくれたのです。場所はなんと、佐護小学校の近所のお家のお庭!こんなに近くにいたなんて、みんな知ってた?体中が金色にキラキラ光って、とってもきれいでした。

土日の休みにはセンターに遊びに来てくださいね。
つしまるといっしょに、みんなを待っています!

謎のアレ

シロオビアワフキ

投稿者:檜山 投稿日:2004/05/13(木曜) 15:58

 まず左上の写真を見てください。「あぁ、アレか」とお思いでしょう。そうです、アレです。この時期、野外に出るとよく目にするアレです。茎の分かれ目なんかによくある、泡々したアレです。みんな一度は目にして気になってるアレ。だけど何だかわかんないアレ。僕もずっと気になってた、アレ。「ナンダアノアワアワハ・・・???」四半世紀に渡りずっと疑問に思い続けながら、放ったらかしにしてたアレ。とうとう調べました。アレの正体。

 アレをセンターに持ち帰り放置していたところ、なんと泡々の中から虫が出てきました(写真下)。赤と黒のツートンカラー、テカテカしててメカニカル。はっきりいって気持ち悪いです。図鑑で調べてみると、シロオビアワフキという昆虫の幼虫なのだそうです。なんでも鋭い口吻を植物に突き刺して液体をチューチュー吸うんです。そして栄養を吸収した残りの水分で自分の体を濡らして、お腹にある空気溝を使ってあの泡々を作り出すそうです。そしてその泡のなかで2ヶ月程過ごした後、成虫になるそうです。オドロキです。気になる成虫ですが、グロテスクな幼虫期とは違い、いたってフツーです。気になる人はまた調べてみてください。
 
 みんなが気になってたアレ。これでスッキリしました。
自然は何だかよくわかんない不思議な「アレ」で溢れています。皆さんも今度、自分のアレを探してみてください。きっとオドロキでいっぱいです。

ゴールデンウイークも終わり・・・

投稿者:阿比留 投稿日:2004/05/08(土曜) 23:09

 今年のゴールデンウイークも終わり、入館数を集計したところ1日~5日まで5日間で、なんとセンターが開館してから初の最高1570人以上の入館者の方がお見えになっていました。恐るべしヤマネコ公開のちから・・

 今日は、5月に入って1回目の巡視に行きました。巡視も中間にさしかかったところで、ヘビ除けにと竹の棒で音をたてながら歩いていると、うしろからバサッと音をたてて鳥が飛び立ちました。キイキイーキツキツとかん高い鳴き声をあげながら私の頭の上でなんどもなんども回り高く飛んだり下がったりしてまるで威嚇しているようい思われました。センターに帰り調べてみるとハヤブサだったみたいです。デジカメで撮ったのですが余りに小さかったので写真はありません。棹崎公園のどこかで子育てをしていたのかも・・・ビックリさせてゴメンね

ふわふわしてる

ふわふわ毛虫

投稿者:木村 投稿日:2004/05/07(金曜) 22:19

最近、交通事故が多いですね。夜中に佐護の水田周辺を通る時は特に。こっちも必死で避けるのですが、避けきれないことも多々・・・背筋が凍る思いです。これから梅雨を迎えると更に増えそうですね、カエルの交通事故。

昼間はこのコが、脇目も振らず道路に突進してきます。頑強な鎧で身を固めているように見えますが、さわってみるとふわふわしていますよ。そっと手を差し伸べて、道の脇に避難させてあげてください。
大人になると、オレンジ色の奇抜な模様が楽しめ?ます。

Re: ふわふわしてる

ふわふわ毛虫

投稿者:木村 投稿日:2004/05/07(金曜) 22:24

←さわれます。

協力:村山さんの手

※毛虫の仲間には毒を持っているものもいるので、ご注意ください

ついに出た、イノシシ?

投稿者:阿比留 投稿日:2004/05/01(土曜) 22:23

 昨日センターの帰り道棹崎公園林道にて、今年初めてのイノシシを目撃しました。
実は、一週間前ぐらいにも、イノシシらしい背中の部分を、目撃していたのですが、その時点では何かよく解りませんでした。今回はっきりとイノシシ2頭を確認しました。
昨日見たイノシシは、親子連れだと思われます。私の車の音を聞いて、そそくさと林の中に逃げていきました。

今のところ被害は無いようですが、センターに来館される方は、イノシシ出現にくれぐれも、ご注意ください。
目撃したイノシシは、さほど大きくはありませんでしたがくれぐれもご用心を・・・