対馬野生生物保護センター

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2004年2月:センターの活動日誌・ツシマヤマネコ

2004年2月の活動

テレメトリー調査

投稿者:荻野 投稿日:2004/02/19(木曜) 18:54

 今日もまた暖かい一日でした。まだ2月だというのに家では既にストーブの必要性を感じなくなってきている今日この頃です。

 本日私は昨年保護されたお騒がせヤマネコ、トモオくんの電波発信機調査をしてから出勤しました。外の調査なので気温が高いと楽に感じます。これは首輪につけられた発信機から発っする電波をとらえ、ヤマネコが今いる位置を知ることが出来るというものです。 今ヤマネコは繁殖期に入り、オスはメスを探してかなりの距離を移動するようですが、トモオは今のところあまり移動していないようです。個体によって差はあると思いますし、頑張れトモオ!

 さて、今週の土曜日には上県町仁田でツシマヤマネコについて説明会が19時より予定されています。ヤマネコや対馬について思う事がある方、ぜひご参加下さい!

健康診断

健康診断中のツシマヤマネコ

投稿者:三谷 投稿日:2004/02/06(金曜) 17:38

 今週、センターで飼育している2頭のFIV(ネコ免疫不全症候群、ネコエイズとも言う)に感染しているヤマネコ達の健康診断が行われました。写真のヤマネコは麻酔がかかっています。

 普通のネコでは、FIVは数年以上の潜伏期間を経たのち、発症すると死亡することもある病気です。一度かかるとウィルスが体の外に出ていくことはありませんし、発症しても治す薬はありません。FIVは主にけんかなどの咬み傷から感染し、ツシマヤマネコのFIVはノラネコからうつったと考えられています。人間にはうつりません。
 定期的に健康診断をしているセンターのヤマネコ達には発症の徴候はなく、今のところ一安心です。

 でも、対馬にはFIVよりも死亡率が高い伝染病を持っているノラネコがいますので、野生のヤマネコたちの伝染病については、ずっと気をつけている必要があります。保護したり死体でみつかったヤマネコ達は全て、伝染病などのチェックをしています。
 ヤマネコをみつけたときはセンターまでどうぞご連絡ください。